モルガンSのローチ氏:アジアの資産バブルは誇張、経済に影響せず

モルガン・スタンレー・アジアのス ティーブン・ローチ会長は4日、アジアにおける資産バブルのリスク は誇張されており、各市場での価格急上昇は地域経済を脅かすもので はないとの見方を示した。

ローチ氏は香港でブルームバーグテレビジョンのインタビューに 応じ、「この地域の資産バブルと世界の資産バブルとの違いは、それが アジアの実体経済に影響を及ぼしていないことだ」と述べた。

ローチ氏はさらに、アジアでのインフレ懸念は「誇大化」されて いるとし、世界経済の過剰能力により向こう数年間は価格に「上限」 が設けられる見通しを理由に挙げた。ただ「その先は難題だ」と付け 加えた。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は3日、 戦後最悪の景気後退からの世界経済の回復をけん引するアジアの政策 担当者らは、内需刺激のために政策金利を「低過ぎる水準にあまりに 長期間」維持することによって、資産バブルとインフレ加速を招く危 険を冒していると警告。同社のエコノミスト、デービッド・ワイス氏 は、アジア地域の株式・不動産市場は「泡」のようだと述べた。

ローチ氏は、米国では「不動産関連の与信でモンスター並みのバ ブルが発生し、それが住宅建設と個人消費を低迷させた」説明。バブ ルの破裂で「経済は沈滞した」と述べた。一方アジアでは、「バブルが 見え隠れするが、実体経済への影響はない」と言明した。

中国経済の懸念

ローチ氏はまた、中国の温家宝首相が同国の成長軌道は「不均衡 で持続不可能」との認識を示していることについて、これが「今、重 大な懸念」材料となったと警告した。

ローチ氏はさらに、「中国経済の2つの主要なけん引役である輸出 と投資はすでに最大のダイナミズムに到達」しており、同国は「消費 者主導の」成長に一層移行する必要があると述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE