ECB:政策金利を1%に据え置き、ギリシャ危機の影響探る

欧州中央銀行(ECB)は、政策 金利を過去最低の1%で据え置いた。ギリシャ財政危機の中で、先 に導入した緊急措置を引き揚げることのリスクを推し量ろうとして いる。

ECBは4日、フランクフルトで定例政策委員会を開き、短期 金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオ ペ=レポ)の最低応札金利を1%に据え置くことを決めた。ブルー ムバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査でも、52人全員が 据え置きを予想していた。

トリシェ総裁は緊急措置からの出口戦略で次の一歩を、3月に 説明するとしていた。同総裁はフランクフルト時間午後2時30分 (日本時間同10時30分)から記者会見する。

ギリシャの膨大な財政赤字は金融市場を揺るがし、同じく赤字 を抱えるスペインとポルトガルの国債利回りも上昇させた。危機は ユーロ圏経済の回復への懸念を呼び、流動性縮小を目指すECBの 舵取りは難しくなっている。

トリシェ総裁はECBが市中銀行向けの無制限の資金供給を性 急に停止するとの懸念を市場に与えるのを避けなければならないと、 大和キャピタル・マーケッツヨーロッパのエコノミスト、コリン・ エリス氏は指摘。そのような発言があれば「市場を怖気づかせ金利 上昇を招き、ギリシャなどの資金調達をさらに困難にする恐れがあ る」と述べた。ギリシャはこの日、10年債の発行を計画している。

ECBの発表後のフランクフルト時間午後1時47分のユーロ相 場は前日比0.2%安の1ユーロ=1.3674ドル。

イングランド銀行(英中央銀行)もこの日、政策金利を据え置 くとともに、資産買い取りプログラムの規模を増額せず購入休止を 続けることを決めた。

ECBの危機対策の中心はオペでの無制限の資金供給。ECB は既に、1年物と6カ月物についてこの停止を決めている。政策委 員会はこの日、7日・1カ月・3カ月物について、継続するかどう かを検討する。現時点では、4月13日までの継続を約束している。

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