出口戦略遮るギリシャ、ECB「最大公約数」再検討へ-4日政策委

【記者:Christian Vits】

3月4日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は4日開く 定例政策委員会で、ギリシャの財政問題がユーロ圏全体の金融政策に 与える影響をどの程度容認する用意があるか、その決定を迫られるこ とになりそうだ。

ギリシャの財政赤字削減が難航し、ユーロが10カ月ぶりの安値近 辺にとどまる中で、ECB当局者らは、国際金融危機に歯止めをかけ るために導入した緊急措置について、解除を遅らせるべきかどうかを 協議する見通し。トリシェ総裁は、ギリシャが特別扱いを受けること はないと述べているが、それでも市場のさらなる不安定化を避ける道 筋を描く必要が出てこよう。

INGグループのエコノミストで、欧州連合(EU)の行政執行 機関、欧州委員会で勤務経験があるカールステン・ブルゼスキ氏(ブ リュッセル在勤)は電話インタビューで、いわゆる出口戦略について、 「出口に向かう道にギリシャという障害物がある以上、ECBは慎重 に走らざるを得ないだろう」と指摘。「ユーロ圏諸国の経済トレンドに 格差が存在する今、最大公約数を求める手法は機能していない」と話 す。

ECBは昨年12月、政策金利水準の1%で市中銀行に事実上無制 限に資金を供給する措置について、1年物と6カ月物の資金供給オペ の取りやめを決めた。1週間物と1カ月物、3カ月物資金の同様の措 置を中止する時期は明らかにしておらず、この日の定例政策委では、 無制限の資金供給の条件を厳しくすることも話し合うとみられる。

ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト調査では、52 人全員が、ECBは4日の政策委で政策金利を過去最低の1%に据え 置くと予想している。

ECBの政策金利発表は、フランクフルト時間午後1時45分(日 本時間同9時45分)。トリシェ総裁は午後2時30分から記者会見する。

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