カブコム証:個人投資家向けにアルゴリズム取引サービス、今春開始へ

カブドットコム証券は今春にも、個 人投資家向けのアルゴリズム取引サービスを開始する。東京証券取引所 の超高速システム「アローヘッド」の導入に伴い、取引速度は欧米並み に上がった。外国人投資家を中心にコンピューターを駆使した高速トレ ーディングが活発になるとみられる中、インフラ面で劣る個人投資家が 対抗できるツールを提供する。

カブコム証の齋藤正勝社長は3日、UBS証券主催のセミナーで 「機関投資家が今注目しているアルゴリズムを、春ぐらいに個人投資家 に提供する予定にしている。機関投資家に負けないようにしたい」と述 べた。

東証「アローヘッド」の稼働で、人間のまばたきより速く注文が成 立するため、あらかじめ注文条件を設定したり、売買の作戦を立てて指 値で注文するなどの投資行動が重要になっている。機関投資家は、外資 系証券などが提供するコンピューターを駆使したアルゴリズム取引を利 用できるが、個人はこれに立ち向かうすべがないのが現状だ。

齋藤社長はブルームバーグの取材に、「ハイフリークエンシ―(超 高頻度)なマーケットが訪れる中、個人のソリューションがないのはま ずい。外国人がレーザービームで戦う一方、個人が弓と矢ではけんかが 出来ない」と指摘。カブコム証として、「外資系証券が機関投資家に提 供しているものと同水準のサービスを個人に提供する」方針だ。

カブコム証は自動売買の先駆け的存在だ。指定した株価まで下がれ ば売り、上がれば買いという投資行動を自動的に行う「逆指値注文」を 2000年6月に提供。以来、取引所市場とPTS(私設取引システム) の株価を比較して有利な市場に発注する「自動最良執行注文」、時間を 指定し発注する「時間指定注文」など、自動売買サービスを高度化させ てきた。

「これまでのネット証券の自動売買サービスは、株価がいくらにな ったら自動的に売買するという単体条件による自動売買だったが、今後 は為替や時間など複数条件による自動売買サービスなども手掛ける」と 齋藤社長は言う。

同氏によると、自動売買をモニタリングできるシステムを持ってい るのは、ネット証券ではカブコム証のみ。「アルゴリズムで一番重要な ことは、投資家が組んだプランニング(売買の戦略)が正しく執行され たかを証券会社が監督する義務があること。しかし、これが出来ていな い証券会社は多い」と、齋藤社長は指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE