大和証G:新卒採用4割増、グローバル化視野-4年ぶり拡大

大和証券グループ本社は2011年春の 新卒採用を今春より約4割増と大幅に拡大する方針だ。国内でのリテー ル(個人営業)、法人向けの業務強化や、事業のグローバル化を視野に 優秀な人材を確保するのが狙い。採用拡大は4年ぶりとなる。

大和証Gは11年4月に490人の新卒を採用する計画。10年4月は 345人の入社を予定している。同社広報担当の見澤広治氏は、採用拡大 について「リテール業務でのコンサルティング、営業力向上とグローバ ルに活躍できる人材を増やすため」と述べた。拡大は07年以来。08年 以降はリーマン・ショックなどを背景に採用を削減し続けていた。

大和証Gの鈴木茂晴社長は昨年11月の投資家説明会で、アジア・ オセアニア事業の強化方針を表明。一方で、同年末の三井住友フィナン シャルグループとの合弁解消に伴い三井住友側に約230人の出向者のほ とんどが復籍し、投資銀行業務の強化が課題となっていた。

クレディ・アグリコル証券の加藤進チーフエコノミストは、「外資 系のプレーヤーが減少している日本国内で攻勢をかけ、アジアでも収益 増加をにらみ陣容を拡大したい戦略だろう」と分析。また、「三井住友 との合弁解消で、独自路線を歩むには若い人材を入れて体制を補強する 必要があるのではないか」と述べた。

人材獲得競争

大和証Gが新卒採用を増やそうとする中、国内金融機関ではみずほ フィナンシャルグループは11年春の新卒採用を今春比約3割減の900 人とする方針。一方、証券最大手の野村ホールディングスは今春500人 を採用する予定だが、11年春の新卒採用計画は未定。ただ、専門性の高 い一部業務で従来の約3倍近い初任給を支給する。

野村の募集要項によれば、M&A仲介など投資銀行、トレーディン グ、企業調査、法務部門などの新入社員に年間650万円(プラス賞与) を支給する。従来は240万円(同)だった。入社1年目から高い専門知 識や英語力が必要で海外勤務の機会もあるという。実績を反映するグロ ーバルな給与体系の導入で有能な人材を確保・育成する。

大和証Gが1月に発表した09年10-12月期連結純損益は、264億 円の黒字に転換し、四半期ベースでは過去2年間で最大の利益を確保し た。ブルームバーグ・データによれば、大和は日本国内債券の引受業者 ランキングで現在2位、日本株式とエクイティ・リンク債では6位。

大和証G株の4日終値は前日比8円(1.8%)安の431円。

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