アインファ株反発、調剤薬局の成長加速を期待-野村は目標株価上げ

調剤薬局で国内首位アインファーマ シーズ株が一時、前日比3.4%高の2430円と反発。昨年12月4日以 来、3カ月ぶりの高値を付けた。3日公表の9カ月累計決算で調剤薬 局事業の高い伸びを確認、4月の調剤報酬改定も同社にプラスに働く との見方も出ており、買いが優勢となった

アインファの9カ月累計(2009年5月-10年1月)の連結営業利 益は前年同期比27%増の46億円と、会社側の通期計画(62億円)に 対する進ちょく率は74%となった。調剤薬局の新規出店効果に加え、 インフルエンザ関連の患者増加などで医療用医薬品の販売が伸びた。

野村証券の繁村京一郎シニアアナリストは3日付の投資家向けリ ポートで、「4月の調剤報酬改定は当社にとって医薬事業の成長が加速 する良い契機」と指摘。さらなる業容拡大を見込み、11年4月期の連 結営業利益予想を71億円から74億円に引き上げたほか、目標株価を 従来の3700円から3900円に見直した。投資判断「1(買い)」は維持。

繁村氏によると、アインファの調剤薬局で処方された後発医薬品 の比率(数量ベース)は22%。アインファは11年4月期に同比率を 25%に引き上げる計画を示しており、今回の調剤報酬改定などを考慮 すると、「6億円の増益要因」になるという。

日本政府は後発医薬品の一段の普及拡大を図り、後発医薬品の処 方に前向きな薬局を高く評価する姿勢をより鮮明にする。4月の調剤 報酬改定後は、全処方に占める後発医薬品の使用比率が20%以上の薬 局に6点(60円)のインセンティブ(公的医療保険上の加算)を付け るほか、25%以上に13点(130円)、30%以上に17点(170円)を加 算、薬剤師の関与を促す。

アインファ経営企画室の酒井雅人氏によると、同社も後発医薬品 の処方拡大を図り、薬剤師を集めた社内会議を頻繁に行うようになっ た。「ノルマを設けるようなことはしないが、ブランド薬(特許を有す る医薬品)から後発医薬品にどうやって処方を変更したかを発表し合 うことで、後発医薬品に対する意識を強めたい」としている。

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