高級ペン求めシニア集うトップカル、年商70億円へ文具育成-副社長

消えゆく街の文房具屋を横目に、書 籍やDVDの販売店「蔦屋書店」を展開するトップカルチャーは文具 の販売を強化している。豊富な品ぞろえで高級志向のシニア世代など 新たな顧客層を取り込み、売上高は現在の2.6倍に高める方針だ。

同社の宮原務副社長は3日、ブルームバーグ・ニュースの電話取 材で、文具事業について「きちんとした売り場がつくれている店は月 商1200万円を超えている。77という現在の店舗数を前提にすると、 年商70億円規模のビジネスになり得る」と述べた。前期(2009年10 月期)の文具売上高は27億円だった。

宮原氏によると、新潟県や長野県など同社の主力地域では個人経 営の文房具店が相次ぎ閉店、筆記具や書籍関連品の主な購入先はコン ビニエンスストアになっている。コンビニで販売されるボールペンは 1本100円程度で、品ぞろえは限定的だ。

そうした中、1本300円以上の高機能ボールペンを店頭に並べた ところ、「シニア世代を中心に遠方から当社の店舗に来店するようにな った」と宮原氏。ボールペンや万年筆以外にも、革製書籍カバーやし おり、絵手紙、ビジネス手帳なども拡充し、好評という。

トップカルが3日に発表した第1四半期(09年11月-10年1月) 決算によると、文具の売上高は前年同期比25%増の9億700万円。レ ンタル部門の取扱高やCD・DVDの販売高が既存店ベースで1割近 く落ち込む中、文具は既存店ベースで21%の伸びを記録した。

第3の柱に

宮原氏は、「文具はいずれ書籍やレンタルに次ぐ柱になり得る」と 期待を寄せる。前期の商品別売上高は、書籍119億円、レンタル64 億円、販売用CD・DVDが51億円で、27億円の文具が連結売上高 に占める割合は現状9%だ。

今期(10年10月期)の連結売上高計画は前期比19%増の350億 円、営業利益が同12%増の7億7400万円。09年11月に買収したアン フォルマが運営する東京23区内の4店に文具売り場を導入、「東京で の立ち上がりは順調で、月商400万-500万円の店も出てきた」と宮 原氏は話していた。

トップカル株は4日の取引で、前日比2.3%高の354円まで上昇。 2月2日以来、約1カ月ぶりの高値水準に戻した。

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