オバマ米大統領、銀行の自己勘定取引規制案を議会に送付

オバマ政権は、銀行による危険な 取引を禁止し、銀行の規模拡大を制限する、いわゆる「ボルカー・ルー ル」に基づく規制案を米議会に送付した

3日公表された5ページに及ぶ規制案では、銀行の自己勘定取引を 禁じるとともに、銀行が買収を通じて銀行システムの負債総額の10% 余りを抱えることをやめさせることが盛り込まれた。当局の承認を得て 経営不振の銀行を買収しない限り、当局は市場シェアが10%を超える ような銀行の合併を阻止できることになる。

ポール・ボルカー氏の提案に基づく同規制案は、銀行のリスクテー クを縮小することで深刻な金融危機の再発を防ぐ狙いがある。ボルカー 氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)の元議長で、オバマ政権の経済 回復諮問会議の議長を務める。

規制案では除外規定も盛り込まれた。「デフォルト(債務不履行) 状態またはデフォルトの恐れがある1行以上」を買収することは、規制 対象外となった。これを解釈すると、金融危機の最悪期に行われたよう な買収は容認される可能性が高い。また、すでに市場シェアが10%の 上限を超えている銀行が、シェアに影響を与えない小規模銀行を買収す ることも認められるもようだ。

ボルカー・ルールを肉付けした同提案には2年間の移行期間も設け ることもうたっている。

このほか、銀行がヘッジファンドやプライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資会社を保有することや、経営権を握ることも禁止してい る。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE