米国債:下落、サービス業活動が市場予想以上に拡大で

米国債相場は5日ぶりに下落。 米供給管理協会(ISM)が発表した2月のサービス業活動がエコ ノミストの予想以上に拡大したことが背景。

3年債利回りは3週間ぶりの低水準から上昇した。米財務省は 4日、来週実施の中長期債入札の規模を発表する。一方、米連邦準 備制度理事会(FRB)がこの日発表した地区連銀経済報告(ベージ ュブック)で、商業用不動産と融資の需要は「脆弱(ぜいじゃく)」 で、労働市場は「軟調」だと指摘すると、国債相場は下げ幅を縮小し た。

クレディ・スイス・グループの金利ストラテジスト、アレック ス・リ氏は「景気は改善ペースが鈍化する恐れがあるものの、徐々に回 復している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時5分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇の3.62%。一時は5bp上昇す る場面もあった。同年債(表面利率3.625%、2020年2月償還) 価格は2/32下げて100 1/32。

3年債利回りは1bp上昇の1.32%。一時は1.31%と、2月 9日以来の低水準となった。5年債利回りは前日比ほぼ変わらずの

2.27%。一時は4bp上昇した。

ベージュブックによると、個人消費は多くの地区で前回の調査よ り若干改善した。FRBは米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の開 催2週間前にベージュブックを公表する。

「弱い」労働市場

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの金利ストラテジスト、クリ スチャン・クーパー氏は「労働市場は引き続き弱く、それは2011年に かけて期間が長い国債利回りほど低下することを示唆している」と述べ た。

バーナンキFRB議長は先月の議会証言で、労働市場のたるみや 低インフレを背景にFOMCがフェデラルファンド(FF)金利誘導 目標を「長期にわたり」低水準に維持するだろうとの見通しを示した。

2月の米ISM非製造業総合景況指数は53.0と、前月の

50.5を上回った。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中 央値は51.0だった。同指数では50 がサービス業活動の拡大と縮 小の境目を示す。

ギリシャのパパンドレウ首相は、赤字削減に向けた48億ユーロ (約5800億円)規模の追加措置を表明した。欧州連合(EU)加 盟各国や投資家に対し、域内最悪の赤字の削減が可能であることをア ピールする。発表を受けてギリシャ国債相場は3週間ぶりの水準に上 昇した。追加措置には燃料やたばこ税、付加価値税の増税などが含ま れる。

「一部資金の流出」

野村ホールディングの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス氏は「米国では質への逃避としての国債投資から一部資金の流出 が起こるだろう」と述べた。

10年物金利スワップスプレッドは5.06bpに縮小した。一時 は4.75bpと、少なくとも1988年以来の最小となった。スワッ プ金利は通常、国債利回りよりも高く、これは政府と比較した民間金 融機関との取引のリスクの高さを反映している。

米10年債に対するギリシャ10年債のプレミアム(上乗せ利回 り)は2.42ポイントと、ほぼ3週間ぶりの水準に縮小した。

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