三菱自:仏プジョーとの資本提携を当面見送り-協業は拡大

三菱自動車は3日、仏プジョー・シ トロエングループ(PSA)との資本提携について、当面見送ること を発表した。業務提携については拡大していく。

三菱自の益子修社長とPSAのフィリップ・バラン会長が2日、 ジュネーブで開催中のモーターショー会場で会談し、さらなる業務提 携拡大への互いの意図を確認した。一方、資本提携については、現在 の事業環境下では現実的でないと判断したという。

益子社長は2月5日、ブルームバーグの取材に対し、PSAとの 資本提携について「将来的な選択肢」ではあるが、「いま急に婚姻届を 持ってきてサインを迫られる状況ではない」と説明。今後、事業提携 を深める中で検討していく意向を示していた。

共同声明についてティー・アイ・ダヴリュの高田悟シニアアナリ ストは「ネガティブサプライズ」だという見方を示した。今年度末か ら配当負担が生じる優先株問題を抱える三菱自にとって資本提携は 「良い話だった」と述べ、「PSAとの提携で資本が入ってくれれば資 本の質も高められると期待していた」とコメントした。

一方、東海東京調査センターの加藤守アナリストは「新鮮な材料 ではない」と受け止めている。「やめたというよりは時期尚早と判断し たとみた方が良いのでは」という見方を示し、今後の展開については 「三菱は最終黒字を目指しているので、業績が固まれば、それを踏ま えた上で、また動きもあるだろう」と述べた。

両社は事業協力で、三菱自がスポーツ型多目的車(SUV)をP SAに、PSAはディーゼルエンジンを三菱自にそれぞれ2007年から 相互供給しているほか、ロシアで乗用車の合弁生産も計画している。 また、今年10月から三菱自がPSA向けに電気自動車を生産、供給す ることになっている。

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