IHI、米ボーイング:航空機用燃料電池の共同開発で合意

(2段落目以降に記者会見の内容を追加します)

【記者:松井博司】

3月3日(ブルームバーグ):IHIと米ボーイングは3日、航空 機用の再生型燃料電池を共同開発することで合意したと発表した。エン ジンの力を利用した従来の発電とは別の系統で、ギャレー(台所設備) や照明用の電力を賄うことなどを目指す。

両社の発表資料によると、巡航中などで従来の発電機に余裕がある 時に水を電気分解する。分解した水素と酸素を使い電力不足時に再生型 燃料電池で発電することで、離陸から着陸までの電力消費を平準化。何 キロメートルも使用していた配電用ケーブルの長さを少なくできるため、 ケーブル上で消失してしまう電力を節約できる。

共同開発ではIHIが国との共同研究で培ってきた燃料電池の製作 を担当。ボーイングは航空機で使用する場合の条件を検討し実証実験を 実施する。

会見したボーイングのアソシエイト・テクニカル・フェローのジョ ー・ブライト氏は、燃料電池発電システムの導入で航空機の電力消費量 を「10-15%削減したい」と語り、ボーイングの「あらゆる航空機に使 っていきたい」と述べた。発電システムの小型軽量化などで燃費や二酸 化炭素の削減も期待できるという。

今後、2010-11年に地上試験を行い、13年までに実際の航空機に 搭載して実証試験を実施する。IHI広報・IR室の坂本恵一氏による と、16-18年までに製品化を目指す。

IHIはジェットエンジン事業で国内最大のシェアを持つが、航空 機関連でボーイングと直接協業するのは初めて。

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