TB3カ月物の需要増加、レポ市場で運用難-日銀の緩和拡大期待も

短期金融市場では、3カ月物の国庫 短期証券(TB)に投資家の買いが増えている。日本銀行が潤沢な資 金を供給する中、レポ(現金担保付債券貸借)金利の低下を嫌って、 余剰資金がTB市場に流れているためだ。

この日のTB3カ月物91回債の入札結果は、最高利回りが0.4 ベーシスポイント(bp)低下の0.1203%、平均利回りは0.3bp低い

0.1199%。応札倍率は前回の4.06倍から5.70倍に上昇した。発行 額5.65兆円のうち2兆円程度が落札先不明で、銀行が購入したとの 見方が出ている。

91回債は入札後のショートカバーで0.1175%まで低下。残存3 カ月程度の89回債や90回債にも投資家のまとまった買いが入り、

0.12%には買い注文が並んでいる。国内証券のディーラーによると、 レポで運用しきれなくなった銀行の買いが増えているようだという。

3日の東京レポレートは、翌日スタート分(トムネクスト物)が

0.103%、翌々日スタート分(スポットネクスト物)は0.104%と、 2007年10月のレート公表開始以来の最低水準だった。レポ市場では 一部0.10%を下回る水準でも取引が成立しているもようだ。

東短リサーチの寺田寿明研究員によると、「先に日銀オペで安く資 金を調達した後、その担保としてレポやTBを買う動きも見られる。 日銀の期末の金融調節は不透明だが、追加緩和の思惑が出てくる可能 性もある」という。

緩和要請と資金供給

日銀は1日、月内に期日を迎える共通担保オペを総額3兆円実施。 2日や3日も各1兆2000億円の共通担保オペで期末越えの資金を供 給しており、落札金利が軒並み下限0.10%まで下がっている。

決算期末を控えて企業の資金繰り支援に注目が集まっている。政 府高官から追加緩和を要請する発言が増える中、日銀は期末の資金繰 り支援として万全の資金供給を実施するとの見方が多い。国内証券の ディーラーは、追加緩和を避けるためにも、日銀は期末の資金供給を 大幅に拡大して政府の圧力をかわすと予想する。

日銀の大量供給でレポが超過準備の付利金利0.10%と同水準に なると、銀行はわざわざレポで運用する意味がなくなるため、少しで も金利が高いTBを買いやすい。別の国内証券のディーラーによると、 利回りが0.12%以上あれば投資家も渋々買ってくるという。

前週のTB市場では、日銀の資金供給拡大や地方銀行などからの 期末の需要を期待して、4月償還銘柄を前もって買う動きが出ていた。 ただ、4月償還は利回りが0.115%を下回っており、5月償還の3カ 月物に投資家の買いが広がっている可能性がある。

一方、23日に国債の大量償還日を控えており、日銀が資金供給オ ペを減らしても期末の当座預金残高が昨年末の20兆円を上回るため、 期末にかけての金融調節を見極める姿勢もある。

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