防衛政務官:普天間は県内移設が現実的、暖かい見返りを(Update1)

長島昭久防衛政務官(民主党衆院議 員) はブルームバーグ・ニュースのインタビューに応じ、米海兵隊普 天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先は、米軍のオペレーション(部 隊の運用)の現実を考えると同県内とせざるを得ないとの認識を明ら かにした。

長島氏は2日行われたインタビューで、普天間移設について「米 国がなぜアジア太平洋地域に前方展開しているのかという問題に直 結している。オペレーションの上で現実性がないといけない」と指摘。 その上で、「ある程度、沖縄で受け止めていただかなければならない。 負担を理解してもらうだけの、もう少し沖縄に対して暖かい見返りを 提供することで何とか満足していただくという道があると思ってい る」と述べた。

また、「沖縄に基地を残すということを示唆したのか」との質問 に対し、長島氏は「イン・オキナワ、イエス」と回答。県外・国外移 設を主張する社民党は県内移設を受け入れざるを得なくなるかと聞 かれ、「ライト(そうだ)」とも語った。

昨年9月に鳩山由紀夫政権が誕生して5カ月が経過。首相は5月 末までに移設先を決定する方針を示しており、政府・与党は平野博文 官房長官を委員長とする沖縄基地問題検討委員会で移設先候補地を 決めるための作業を続けている。社民党は国外・県外移設を求める姿 勢を変えていないが、国民新党はキャンプ・シュワブ陸上部(同県名 護市)への移設案を主張、意見集約は難航している。

長島氏は、5月末までの移設先決定は「非常に厳しい道のりだと 思っている」と指摘。国外・県外移設案を主張する社民党との関係に ついては「理想だけを追求するわけにはいかない。コアリション(連 立)を出て勝手にやるのがいいか、それとも完全に満足しないけれど も何とか政治的な解決をお互いに探っていこうとするのかが問われ る」と語った。

一連の長島氏の発言は、国外・県外移設を望む声が強い沖縄県内 の世論に対し、日米同盟重視の立場から沖縄振興策の強化などを通じ て県民に理解を求めていく姿勢を示した形となった。

こうした長島氏の見解に対し、平野官房長官は3日午前の会見で、 「基地を認めていただきたいからとか、それに対する見返りという考 え方をベースにやってきたのは今までの政権だ」と指摘。その上で、 「基地が移動したとか、返還された後の経済対策をどうしていくかと いうのは別の問題だ」と述べた。

長島氏は1962年2月生まれの48歳。慶応大学卒。米国のジョン ズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院で修士号を取得し、米外 交問題評議会の上席研究員などを務めた。2003年の衆院選で初当選、 現在3期目。

長嶋氏は、発足当初は70%前後あった鳩山内閣の支持率が30- 40%台に下落していることについては「スキャンダルで政権の信用が ダメージを被ったことは間違いない」と述べ、首相自身や民主党の小 沢一郎幹事長らの「政治とカネ」をめぐる問題が影響したとの見方を 示した。

小沢氏の政治手法に関しては、「オールド・スタイル・ポリティ クス(古いスタイルの政治)だ。たくさんのお金を集めて子分に配っ て、のし上がっていくというパターンは古いタイプだ」と指摘した。

--取材協力:KEN FIREMAN, JOHN BRINSLEY Editor: Hitoshi Sugimoto,Norihiko Kosaka, KEN FIREMAN

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