クレディ・スイス:約1年半ぶりのサムライ債、総額500億円

クレディ・スイス・グループ・ファ イナンス(ガーンジー)が約1年半ぶりに円建て外債(サムライ債) を販売した。起債総額は500億円で、欧米の金融機関が発行するサムラ イ債では今年に入って2件目。

ブルームバーグ・データによれば、クレディ・スイスがサムライ債 を発行するのは、2008年9月の起債(643億円)以来。昨年から、メ キシコ政府やフィリピン政府などが国際協力銀行の部分保証を受けて 起債するケースが相次いだが、公的資金を受けずに自らの信用力でサ ムライ債を発行する金融機関の数は限られている。

リーマンショック以降、サムライ債を発行した欧米の民間金融機関 はオランダのラボバンク、英バークレイズ・バンク、英HSBCなど数 行程度。今年はラボバンクが2月に693億円のサムライ債を発行した だけだった。

みずほ証券の石原哲夫シニア・クレジットアナリストは、サムライ 債の発行環境について、「高格付けで知名度が高い発行体によるサムラ イ債に対しては投資家の関心は引き続き高い」とコメントした。

主幹事証券によると、今回のクレディ・スイス債は5年物で、固定 利付債(315億円)と変動利付債(185億円)の2本。表面利率はそ れぞれ、1.29%と3カ月円LIBOR+68bp(1bp=0.01%)で決 まった。5 年固定債の利回りは、民間金融機関同士の取引金利である 円建てスワッ プ金利へ53bp上乗せした水準。前回債の上乗せ金利と 比較すると、5年変動債が+110bpから+68bpへと42bp縮小した。

投資家への需要調査は、5年(固定債)が円スワップレート +50bpから+53bp、5年(変動債)が3カ月円LIBOR+65bpから +68bpで開始し、最終的に2本ともレンジ上限で決まった。+40bp台 では、抵抗感を示す投資家もみられ、+50bp台からのスタートとなった。

主幹事は、クレディ・スイス証券、三菱UFJ証券、みずほ証券、 日興コーディアル証券が共同で務める。同サムライ債の元利払いは、 クレディ・スイス・グループが保証する。

格付けは、ムーディーズのAa2、スタンダード・アンド・プアー ズ (S&P)のA、フィッチ・レーティングスのAA-を取得する。

10-12月期決算も黒字確保

クレディ・スイス・グループの09年10-12月(第4四半期)決 算は純利益が7億9300万スイス・フラン(約670億円)の黒字を確 保した。前年同期は60億2000万スイス・フランの赤字だった。

発行体は94年8月、クレディ・スイス・ホールディング・ファイ ナンス(ガーンジー)として英国に設立され、97年1月にクレディ・ スイス・グループ・ファイナンス(ガーンジー)となった。クレデ ィ・スイス・グループと子会社に資金提供することを主な業務として いる。同グループはチューリッヒに本拠を置く。

共同主幹事のクレディ・スイス証券の深沢歩マネジング・ディレク ターは、「投資家の需要を積み上げて結果、発行額は500億円になった。 大手機関投資家から地方の金融機関などに至るまで幅広い投資家に販 売できた」と語った。

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