米国株:上昇、ギリシャ懸念後退-マイクロソフトは下落

米株式相場は3営業日続伸。銀 行の増益見通しや企業買収増加への期待、ギリシャの財政問題解決 に向けた取り組みが好感された。一方で、テクノロジー株は下落し た。

サントラスト・バンクスやフィフス・サード・バンコープなど 銀行株が高い。ロッチデール・セキュリティーズの銀行アナリスト、 リチャード・ボーブ氏が、銀行業界は安定性を取り戻しつつあると 指摘したことが手掛かり。テラ・インダストリーズも大きく上昇。 CFインダストリーズ・ホールディングスが新たな買収案を提示し たことが好感された。

テクノロジー株は一時上昇していたが、下げに転じた。マイク ロソフトが、来年度に営業費用が増加するとの見通しを示したこと を嫌気した。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の1118.31。ダウ工業 株30種平均は2.19ドル上げて10405.98ドル。ニューヨーク証 券取引所の騰落比率は5対2。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントの主任投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は、「きょうはギリシャ問題の解決 に向けた進展やM&A(企業の合併・買収)の活発化が相場を押し 上げた」とした上で、「ただ、マイクロソフトがコスト圧力を感じ 始めたことを示唆し、一部のトレーダーを不安にさせた」と述べた。

ギリシャの財政赤字削減

ギリシャ政府は財政赤字削減に向けた48億ユーロ(約5800億 円)規模の追加措置を、3日に発表する見込みだ。赤字削減に向けた 取り組みの強化を迫る欧州連合(EU)と市場の圧力に屈する形にな る。事情に詳しい関係者が明らかにした。

S&P500種を構成する主要10業種中7業種が上昇した。S&P 500種は終値ベースでは1月20日以来の高値となった。AT&Tなど 通信株は下落。HSBCホールディングスがAT&T株の投資判断を 「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げたことが嫌気 された。

S&P500種の銀行株指数は1.3%上昇し、構成する24業種中 で上昇率トップとなった。ボーブ氏は顧客向けリポートで、銀行業界 のバランスシートは「利益には過去数十年で最も成長余力がある」と 指摘した。

銀行の利益は「大幅増へ」

同リポートでボーブ氏は「銀行の利益は向こう数年間、大幅に増 加するだろう」とし、「300-500%増を見込んでいる」と予想した。

テラ・インダストリーズは11%高の45.67ドルと、2008年9 月以来の高値。2日の発表資料によると、CFはテラ株1株につき

37.15ドルの現金とCF株0.0953株を支払う。前日のCF株終値 に基づくと1株当たり47.40ドルとなる。

ブルームバーグのデータによれば、今年これまでに発表された米 企業の買収規模は合計で1217億ドル。前年同期比で7.9%増となる。

マイクロソフト

マイクロソフトは1.9%安の28.46ドル。ダウ工業株30種の 構成銘柄中では最も下げた。同社のピーター・クライン最高財務責任 者(CFO)は、2011年度(10年5月-11年6月)の営業費用が最 大5%増えるとの見通しを明らかにした。また今後、事務用統合ソフ ト「オフィス」の現行版を購入した顧客にクーポン券を配布するため、 今四半期から最大3億5000万ドルの売り上げを保留すると述べた。

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