NY外為:ユーロ上昇、ギリシャ赤字削減追加策に期待

ニューヨーク外国為替市場では ユーロが対ドルで上昇。一時は昨年5月以来の安値まで下げる場面 もあった。ギリシャ政府が3日に財政赤字縮小を目指した追加措置 を発表すると明らかにしたことから、同国財政問題が解決に向かい つつあるとの観測が強まった。

カナダ・ドルは急伸。カナダ銀行(中央銀行)が政策金利を過 去最低の0.25%で据え置くことを決定、インフレと生産の水準が 同中銀の予想を上回っているとの認識を示したのが背景。

ユーロは対ポンドで5日連続高。ギリシャのパパンドレウ首相 が議員に「痛みを伴う」決断が迫っていると述べたことに反応し、 ギリシャ債が上昇した。

オンラインでの為替取引を扱うGFTフォレックスの為替調 査担当ディレクター、キャシー・リーン氏は、「ギリシャが追加措 置を発表するとの見方がユーロ上昇を支えた根本的な材料だ」と語 り、「救済策あるいは追加措置のいかなる兆候も、ユーロを押し上 げるのに十分な材料だ」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時10分現在、ユーロは対ドルで

0.3%高の1ユーロ=1.3606ドル。一時は0.9%下げて、昨年5 月来安値となる1.3436ドルまで売り進まれる場面もあった。ユー ロはポンドに対しては0.5%上昇。対円では1ユーロ=120円75 銭となっている。

ギリシャ追加措置

ギリシャ政府は財政赤字削減に向けた48億ユーロ規模の追加 措置を、3日に発表する見込みだ。新措置にはたばことアルコール 税、売上税の税率引き上げ、公務員賞与の追加削減などが含まれる。 計画に詳しい関係者が匿名を条件に述べた。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの外国為替調査部門バイスプ レジデント、メグ・ブラウン氏(ニューヨーク在勤)は、「このニ ュースはユーロにとってある程度の支援材料となった」と語った。

パパンドレウ首相は5日にドイツのメルケル首相と会談する 予定だ。

CMAデータビジョンによると、ギリシャ国債のクレジット・ デフォルトスワップ(CDS)スプレッドは前日比31.5ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の313bpと、1月18日 以来の低水準となった。これもユーロにとっては好材料だった。

カナダ・ドル

カナダ・ドルは米ドルに対して0.8%上昇。カナダ中銀は数カ 月間内に利上げに踏み切る可能性を示唆した。ブルームバーグがま とめたエコノミスト22人の調査では、今回は全員がカナダ中銀の 政策金利据え置きを予想していた。カナダの政策金利は昨年4月か ら据え置かれている。

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