豪中銀が利上げ再開、政策金利を0.25ポイント引き上げ4%に

オーストラリア準備銀行(RBA、 中央銀行)は2日の金融政策決定会合で、利上げ再開を決めた。前回 会合では金利を据え置いたものの、ソブリン債リスクをめぐる投資家 の懸念に基づく影響を十分乗り切れるほど同国景気は力強いと判断し た。

豪中銀は政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを0.25 ポイント引き上げて4%とした。ブルームバーグ・ニュースのエコノ ミスト調査では、19人中14人が同幅の利上げを見込んでいた。残り は据え置きとの予想だった。

スティーブンス総裁は同日、ここ3年余りで最大となった雇用増 ブームと企業景況感の急速な改善を挙げて、豪州経済は世界的危機の 間にリセッションを回避した後、潜在成長率かそれに近い水準に既に 達していることを示していると指摘。「政策金利は平均に近い水準であ るのが適切だ」と述べた。同総裁は先週、それが現行よりも0.75ポイ ント高い水準だと示唆していた。

JPモルガン・チェースのチーフエコノミスト、スティーブン・ ウォルターズ氏(シドニー在勤)は、「豪中銀は数カ月ごとに利上げを 実施すると決めているようだ」と指摘。4月の追加利上げについては、 「同中銀がやや慎重な姿勢でありたいと思うような」世界的なリスク が依然として多いと付け加えた。

この日の決定により、豪中銀は主要20カ国・地域(G20)の中で 今年最初に利上げに踏み切った中銀となった。豪中銀は昨年10-12 月(第4四半期)には3回の利上げを実施し、政策金利を50年来の低 水準だった3%から引き上げていた。カナダやインド、マレーシア、 インドネシアでも中銀に対し、近く利上げを実施するよう求める圧力 が高まっている。

ラッド政権による道路や学校などへの220億豪ドル(約1兆7600 億円)規模の公共投資にけん引され、昨年第4四半期の豪州経済は1 年半ぶりの高成長となったもようだ。ブルームバーグが集計したエコ ノミスト18人の予想中央値では、同期の国内総生産(GDP)は前期 比0.9%増と見込まれている。7-9月(第3四半期)は0.2%増だっ た。第4四半期GDPは現地時間3日午前11時半(日本時間同9時半) に発表される。

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