野村HD:モスクワでバンカーが流出、人材獲得競争の激化で-関係者

野村ホールディングスは、ロシア の金融に通じた人材獲得競争が激化する中、過去6週間にモスクワ で3人のシニアバンカーを失った。事情に詳しい3人の関係者が明 らかにした。

情報は非公開だとして同関係者が匿名を条件に語ったところに よると、同社のロシア部門責任者マクシム・セルツェル氏が退社し た。バイスプレジデントのイェブヘン・ゼンチェンコ、ワジム・ボ ンダレフ両氏もすでに退社している。中・東欧の投資銀行部門責任 者、ジョンポール・ワルゼウスキ氏(ロンドン在勤)がセルツェル 氏の職務を引き継ぐ。

野村は2008年に経営破たんした米投資銀行リーマン・ブラザ ーズ・ホールディングスの事業を獲得した後、昨年に両社のモスク ワ事務所を統合。1月には世界最大のアルミニウムメーカー、露U Cルサールの新規株式公開(IPO)で幹事を務めた。野村の中・ 東欧地域担当のチーフ投資バンカーだったニック・ジョーダン氏は、 ロシア部門責任者のポジションをセルツェル氏が獲得した後、1年 前に同社を退社している。

ロシアが過去最悪のリセッション(景気後退)から立ち直る中 で、米ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェー スなども、露同業ルネサンス・キャピタルやトロイカ・ダイアログ に打ち勝つためロシア専門家の獲得を進めている。

ゴールドマンは1月、商品事業の強化を目指しロシア最大の鉱 山会社、ノリリスク・ニッケルの副最高経営責任者だったタブ・モ ーガン氏を採用。JPモルガンも、モルガン・スタンレーからヤン・ タブロフスキ氏を再雇用し、モスクワでの投資事業責任者に起用し ている。

野村の広報担当者、ジョナサン・ホジキンソン氏(ロンドン在 勤)はバンカーらの退職についてコメントを控えた。野村は発表文 で、引き続きロシア市場に積極的にかかわっていく姿勢を示してい る。

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