日立建機:1-3月期の販売が予想以上の倍増-中国が救世主に

【記者:松井博司、菅磨澄】

3月2日(ブルームバーグ): 国内2位の建設機械メーカー日立建 機の2010年1-3月期(第4四半期)の中国の建設機械販売が、前年 同期比約2倍の3500台強に上る見通しだ。前年同期は1774台だったが、 受注が停止するといわれる旧正月の2月も今年は同社の予想を2倍以 上上回る販売台数となった。

木川理二郎社長が1日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュ ーで明らかにした。為替リスクや機種ごとの価格の違いなどの変動要因 はあるものの、10年3月期の通期目標の「売り上げは間違いなく達成す る」見通しだとしている。

1月末に同社が予想した1-3月の中国の販売台数は3000台だっ た。しかし燃料炭の需要増や鉄道建設などを背景に、中国の建機需要は 予想以上に増大。300台と予想していた同社の2月の販売実績は679台 に上り、1-3月の合計も予想を大きく上回る見通しとなった。

2月までのペースでいけば、09年度(10年3月期)の中国の販売 台数は9346台(日本からの輸出除く)と、過去最高を記録する計画。 ただ、販売好調のため同社は3月の販売計画を従来予想の2200台から 100台上積みしており、年間販売台数も上振れする可能性がある。

木川社長は中国の市場成長の勢いは止まらず、10年度の「市場の伸 び率は前年度比20%増になる」と強気にみている。このため、同社の 10年度の販売台数も市場平均並みを確保したい考え。韓国企業などに押 され17%程度に落ちたシェアの挽回も目指す。

東南アジア地域の販売も回復。同社は金融危機以降、在庫調整を優 先させ、増産投資をストップしている。「今期も基本的には投資をしな い」方針だが、現地や周辺諸国向けに林業用の油圧ショベルなどを製造 しているインドネシアの製造拠点では、凍結していた生産投資を再開さ せる。

インドネシアでは年間3000台までの能力増強を目指したが、金融 危機で2500台の能力で投資をストップしていた。しかし、既に溶接や 塗装設備の導入を再開。10年度上期中に年産3000台の目標を実現させ る。

営業利益達成はギブアップしない

10-12月期の不振もあり、同社の09年4-12月期の累計営業利益 は約18億円にとどまった。通期目標の240億円を達成するには1-3 月で約222億円計上する必要がある。ただ、木川社長は「ハードルは高 いが、ギブアップはしない」との考えを強調。「現在の国内生産台数は1 日40台で稼働率は100%、10-12月期は20台だったので、収益力は回 復している」と話している。

東京 Editors: Naoya Abe, Chiaki Mochizuki

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 松井 博司 Hiroshi Matsui +813-3201-2068 hmatsui2@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Steven Mcpherson +81-3-3201-8212 smcpherson@bloomberg.net 東京 Brian Fowler +81-3-3201-8891 bfowler4@bloomberg.net

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