アステラ薬株が安い、米OSIに買収提案-先方は協議拒否

国内医薬品2位のアステラス製薬の 株価が一時、前日比3%安の3245円と安い。がん領域に強みを持つ米 医薬品メーカー、OSIファーマシューティカルズに最大35億ドル (約3130億円)の買収を提案したと発表。実際に買収が実現するかは 不透明なため、売りが先行しているようだ。

アステラ薬は1日午後8時、OSIに株式公開買い付け(TOB) を提案したと発表した。TOB価格は1株あたり現金52ドルで、OS Iの2月26日終値(37.02ドル)を約40%上回る。同社は09年1月に 買収の意図を伝え、10年2月12日に野木森雅郁・アステラ薬社長とコ リン・ゴダードOSI最高経営責任者(CEO)が会談したが、買収協 議に応じる意思がないとの連絡を受けたという。

OSIの取締役会は1日、同社に対する企業価値評価が極めて低い として正式に協議を拒否することを決議、「売却を行うことに関心はな い」と回答した。

独立系運用会社ジャパン・アドバイザリーで医薬品株などの運用に 携わる近江光雄氏は「アステラ薬の提案通りまとまればラッキーだ」と 述べた。同氏は、がん領域の強化を目指す戦略も妥当で買収提示額も適 切としつつも、状況はかなり厳しいとみているという。

ドイツ証券の舛添憲司シニアアナリストは、アステラ薬がTOB価 格をどこまで引き上げるかが最大の焦点と指摘、「来期の連結営業利益 見通し1500億円を、インプロセスR&D(仕掛り研究開発費)などで 営業赤字にする勇気があるのか、株主に対して買収の合理性をどう説明 するのかが気になる」と語った。

アステラ薬は09年2月にも、米医薬品会社CVセラピューティク スに対して敵対的TOBを仕掛けた経緯を持つ。この際は同業の米ギリ アド・サイエンシズに対抗TOBをかけられ、TOB価格を引き上げる ことなく買収を断念した。

--取材協力:松山かの子Editors:Makiko Asai

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