米国株:上昇、個人消費支出を好感-部門売却でAIG高い

米株式相場は上昇。1月の米個 人消費支出がエコノミスト予想を上回ったほか、アメリカン・イン ターナショナル・グループ(AIG)がアジア生命保険部門を355 億ドルで売却すると発表したことに反応した。S&P500種株価指 数は年初来での下げを消した。

AIGはアジア生保部門「AIAグループ」の英生保最大手プ ルデンシャルへの売却で合意、これを受けてAIGの株価は上昇し た。ミリポアとOSIファーマシューティカルズはそれぞれ、買収 合意や買収提案が好感され大きく上げた。消費関連株ではウォル ト・ディズニーが高い。1月の個人消費支出が4カ月連続のプラス となったことに反応した。インテルなどテクノロジー株は、世界の 半導体売上高が増加したことを手掛かりに買い進まれた。

キー・プライベート・バンクの主任投資ストラテジスト、ブル ース・マケイン氏は、「個人消費支出の統計は良好だった」とした 上で、「この数字は持続的な経済成長に向けた一歩であり、株式に とってプラスだ」と述べた。

S&P500種株価指数は前週末比1%高の1115.71。1月21日 以降で初めて2009年の終値を上回った。ダウ工業株30種平均は

78.53ドル(0.8%)上げて10403.79ドル。ニューヨーク証券取引所 の騰落比率は5対1。

米商務省が発表した1月の個人消費支出(PCE)が前月比

0.5%増と、市場予想を上回ったことを受けて株式相場は上昇して始 まった。その後、米供給管理協会(ISM)が発表した2月の製造 業景況指数が56.5と、製造業活動の7カ月連続での拡大が示される と、株価指数は上げ幅を拡大した。

「景気は改善」

ロバート・W・ベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルー ス・ビトルズ氏は「景気は改善しつつある」と指摘。「製造業活動 は7カ月連続で拡大している。2月に聞かれた悪いニュースの多く を振り払うことができたため、株価は上昇傾向にある」と続けた。

資産家のウォーレン・バフェット氏は、米住宅用不動産の落ち 込みが2011年ごろまでには終わるとの見通しを示し、住宅需要が供 給に追い付くには、それだけの時間を要すると予測。これに反応し、 S&P500種の住宅建設株指数を構成する12銘柄はすべて値上がり した。

バフェット氏は自身が率いる投資・保険会社バークシャー・ハ サウェイの株主にあてた27日付の書簡で、「向こう約1年以内に住 宅問題はおおむね過去のものとなるだろう」と予想。「価格は当然 ながら『バブル』時を大きく下回る水準にとどまるだろうが、これ で痛手を被った売り手や貸し手の数だけ、恩恵を受ける買い手もい るだろう」と指摘した。

AIGの部門売却

AIGは4.1%高の25.78ドル。プルデンシャルが1日発表した 資料によると、同社はAIAグループ買収で現金250億ドル、株式 など証券105億ドル相当を支払う。

バイオテクノロジー業界向けに診断・研究機器を供給するミリ ポアは11%高の104.90ドルと、少なくとも1982年以来の高値とな った。独製薬会社メルクは、ミリポアを買収することで正式に合意 したと発表。メルクの買収提示額は1株当たり107ドルで、ミリポ アの先月26日の終値を13%上回る水準だった。

OSIファーマシューティカルズは52%と急伸し、56.25ドル。 上昇率は04年4月以来で最大。アステラス製薬は、OSIファーマ シューティカルズへの株式公開買い付け(TOB)を開始すると発 表。発行済みの普通株すべてを対象にしたもので、提示額は1株当 たり現金52ドル。総額は完全希薄化ベースで35億ドルとなる。提 示額はOSI普通株の2月26日終値である37.02ドルを約40%上回 る水準。

S&P500種のテクノロジー株指数は1.4%高。米半導体工業会 (SIA)によれば、1月の世界半導体売上高は前月比0.3%増の 225億ドルとなった。米半導体最大手のインテルは1.7%高の20.87 ドル。

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