英HSBCの09年:増益、予想には届かず-不良債権響く(Update2)

欧州最大の銀行、英HSBCホール ディングスの2009年通期決算は、純利益が前年比で増えたものの、市 場予想を下回った。不良債権処理が増えたことに加え、アジアでの利 益が低下した。

同行の1日の発表によると、純利益は58億3000万ドルと、前年 の57億3000万ドルから増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめた アナリスト12人の予想中央値では、77億6000万ドルの利益が見込ま れていた。

不良債権化した融資やその他の信用リスクへの引き当てコストは 265億ドルと、前年の249億ドルから増えた。香港での税引き前利益 は50億3000万ドルと前年の54億6000万ドルから減少。香港以外の アジア太平洋地域では11%減の42億ドルとなった。

スティーブン・グリーン会長は発表資料で「われわれは皆、引き 続き膨大なリスクと困難に直面している」とした上で、「逆境や景気循 環のあらゆる局面で成果を上げてきた当行の実績は揺るがない」と表 明した。

HSBCは上海市場への株式上場を計画。マイケル・ゲーガン最 高経営責任者(CEO)の拠点も先月ロンドンから香港に移し、アジ ア重視を強めている。一方で、米サブプライム(信用力の低い個人向 け)住宅金融会社、ハウスホールド・インターナショナル買収後の4 年で少なくとも700億ドルの引当金を計上した米国では、消費者金融 事業から撤退した。

また、この日の発表によると、ゲーガンCEOは最大400万ポン ド(約5億3700万円)のボーナスを子ども向けの慈善事業に寄付する 計画。

投資銀行部門の09年税引き前利益は前年比3倍強の105億ドルに 増えた。前年は30億ドル。増益となったのは同部門のみだった。北米 部門は77億4000万ドルの赤字(前年は155億3000万ドルの赤字)と なった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE