スウェーデン・クローナが対ユーロで上昇-財政赤字縮小で魅力高まる

2009年10-12月(第4四半期) の騰落率が主要欧州通貨で最低だったスウェーデン・クローナが、 現在欧州で最も高い伸びを示している。スウェーデンの赤字縮小が、 ユーロ圏で高まりつつある債務危機から逃避しようとする投資家を 引き付けているためだ。

クローナは2月に対ユーロで5.5%上昇と、1999年1月以来最 大の上昇率となり、ブルームバーグ・ニュースが調査する156通貨 中、ブラジル・レアルに次いで2位の伸びとなった。

強気の見通し

大手の為替取引会社は、スウェーデンの今年の成長率が欧州の 約2倍となるほか、スウェーデン中央銀行の利上げ幅が1ポイント と、欧州中央銀行(ECB)の4倍になると見込まれることから、 クローナが今年少なくとも10%上昇すると予想している。

スウェーデン政府は依然として「ゆりかごから墓場まで」と称 される手厚い福祉制度を維持しているものの、ラインフェルト首相 が政府資産売却と減税に意欲的に取り組んでいることから、ギリシ ャとスペイン、ポルトガルが財政危機に直面するとの懸念で動揺し た投資家の避難先となっている。クレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)市場で、スウェーデン国債の保証料は08年以来初め てドイツ国債を下回っている。

ミレニアム・アセット・マネジメントの為替ヘッジファンドで 140億ドル相当の資産運用に携わるリチャード・ベンソン氏は「現 在のようなゼロ金利世界では、財政が健全で中銀が利上げを進めて いる国があれば、その国の通貨は大いに注目を集めるだろう」と分 析。クローナは「極めて弱い通貨だったため、割安となっている」 と説明した。

クローナは先週ユーロに対して1.2%上昇し、1ユーロ=

9.7071クローナと、1年4カ月ぶりの高値を付けた。ベンソン氏 によると、クローナは今年、さらに最大6.7%上昇し、1ユーロ=

9.1クローナに達する見込みで、2年以内では15%上昇が予想され る。

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