ギリシャ10年債、国際投信離脱で購入基盤が縮小-市場から締め出しも

【記者:Matthew Brown and John Glover】

3月1日(ブルームバーグ):ギリシャ政府は今週にも10年物国 債を新規発行する準備を進めている。しかし、アジア最大の債券ファ ンドを運用する国際投信投資顧問などは、格下げを受けて保有するギ リシャ債の売却を余儀なくされており、同国は投資家基盤の縮小に直 面している。

財政危機に見舞われているギリシャの公債管理当局は1月26日、 新たに責任者に就任したペトロス・クリストドゥル氏の下で、10年債 最大50億ユーロ(約6072億円)相当を発行すると発表した。1月 25日に起債した5年債は、ファンドマネジャーらの処分売りでその後 価格が下落した。今年530億ユーロ相当の国債を発行する必要に迫ら れるギリシャにとって、今回の起債は極めて重要だ。

国際投信投資顧問を含む複数の投資家は、ギリシャのソブリン格 付けが昨年12月に引き下げられたことで、規定に従って保有するギ リシャ債を売却せざるを得なくなった。新発10年債を購入する可能 性のあるファンドマネジャーらは、同国が表面金利を7%前後に設定 し、ドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)を1998年以来 の最高水準まで拡大させる必要があると話す。

デカ・インベストメントで49億ドル相当の資産の管理・運用に 携わるトマス・キルヒマイヤー氏は「クリストドゥル氏は起債が正し く処理されるよう確実を期す必要がある。5年債で起こったことが繰 り返されれば、市場から長期間締め出されてもおかしくない」と警告 している。

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