米株:PNCは上昇を予想、PIMCOは下落見込む-VIX低下で

米国の消費者信頼感は弱まり、バー ナンキ連邦準備制度理事会(FRB)議長も景気が脆弱(ぜいじゃく) 過ぎるため利上げはできないとの認識だ。これに対しオプション市場で は、米株投資に対する安心感が強まっている。

ブルームバーグのデータによると、株式投資家の不安の強さを反 映するシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(V IX)は、過去20年間の平均を下回る水準で推移している。バークレ イズのデータによれば、高利回り債と米国債の利回り格差も6.57ポイ ントと、1年前に比べ57%縮小した。

株式投資リスクの意識が薄れていることは、PNCウェルス・マ ネジメントの主任投資ストラテジスト、E・ウィリアム・ストーン氏に とって、相場上昇の可能性が強いことを意味する。米企業の増益率が 10年ぶりの高水準にあることも追い風だ。ストーン氏は「リスク志向 が再び強まっている。回復は持続可能だと思う」と語った。

一方、債券ファンド最大手米パシフィック・インベストメント・ マネジメント(PIMCO)の共同最高投資責任者(CIO)モハメ ド・エルエリアン氏は、株式相場のボラティリティの縮小は、政府の財 政出動が景気の停滞ぶりを覆い隠している現状を反映していると指摘す る。2008年にVIXが現在の水準付近まで低下した時には、その後に S&P500種株価指数が56%下落した。

S&P500種は先週0.4%下落。年初からの騰落率はマイナス1% となった。2月の消費者信頼感指数が昨年4月以来の低水準になったこ とや、バーナンキFRB議長が景気拡大を維持するためには政策金利を ゼロ付近に据え置くことが必要だとの認識を示したのが響いた。

VIXはS&P500種と反対の動きになる頻度が8割余りと高い。 先週は前週比2.6%低下の19.5と、3週連続のマイナス。1990年以 降の平均は20.3となっている。

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