キャリートレードの為替市場での役割、一段と拡大か-BIS報告書

国際決済銀行(BIS)の四半期 報告書によると、各国の金利差を利用したキャリートレードの増加が 金融危機の際の為替の値動きを一段と増幅しているもようだ。

28日公表の同報告書によると、金利の違いが今回の金融危機で果 たした役割は、1997-98年のアジア金融危機や、それに続く98年の ロシアのデフォルト(債務不履行)時よりも大きかった。このことは、 「キャリートレードが為替相場に与える影響が拡大していること」を 反映している可能性がある。

BISはキャリートレードについて「危機時の為替相場の力学を 変化させ、より広範な通貨に影響を与えるとともに、危機の最中やそ の後の為替の値動きをより顕著にしているようだ」と分析している。

JPモルガンの指数によると、2007年に始まった世界的な金融危 機で取引が多い通貨の値動きは少なくとも92年以降最大となった。

BISは「短期金利の格差が通貨の上昇と下落の両方に果たす役 割は徐々に拡大してきた」とし、「リスク回避の後退はキャリートレー ドを再び魅力的なものにした可能性がある」と解説した。

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