GSユアサ:車載用リチウムイオン電池、生産計画10倍超へ

ジーエス・ユアサ コーポレーション (GSユアサ)は自動車用リチウムイオン電池の生産計画を今年度(10 年3月期)の2000台分から11年度(12年3月期)には10倍超に引き 上げる。電気自動車など環境対応車の需要が増えており、電池も供給体 制を整えた。

依田誠社長は2月26日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュ ーで三菱自動車などから「旺盛な引き合いがある」と説明し、生産効率 化やシフト体制強化などにより10年度は9000台分、11年度には「2万 台プラスアルファ分を生産できるめどが立った」と語った。

GSユアサは三菱自の電気自動車「i-MiEV(アイ・ミー ブ)」向けに合弁子会社「リチウムエナジージャパン」を通じてリチウ ムイオン電池を供給。滋賀県草津市に昨年稼働したアイ・ミーブ向け工 場では今春生産ラインを増設。来春からはGSユアサの京都事業所でも 鉛電池ラインを転用して対応する。

同社はホンダ向けにも合弁子会社「ブルーエナジー」からハイブリ ッド車用リチウムイオン電池を供給する予定で、京都府福知山市の新工 場を10年秋に稼働させる計画だ。

GSユアサ株の1日終値は前営業日比0.2%高の623円。年初から は8.7%下げ、指標となる日経平均株価の3.2%下落を上回る下げ率とな っている。昨年はリチウムイオン電池の成長期待から6月18日に1228 円まで上昇、08年10月の安値から8カ月間で株価は6.7倍に急騰して いた。

新工場建設へ

今後の需要拡大に備えて一段の生産能力拡充も計画している。滋賀 県粟東市の東海道新幹線の新駅建設が中止された場所に5.6ヘクタール の敷地を取得する予定で、今年10月に着工、12年春の稼働を目指す。 詳細は「3月中旬から下旬にかけて発表する」という。同社は10年から 12年にかけてリチウムイオン電池事業に累計500億円を投資する方針を 表明しており、新工場建設はその予算内で賄う。

三菱自は当初の予定を1年前倒しし、12年にアイ・ミーブを年3万 台以上販売する計画も打ち出しているが、依田社長はその需要にも対応 する予定とし、現在12年度以降の生産体制を検討中だ。三菱自やホンダ 以外のメーカーからの引き合いも多く、「国内外の複数社とも話をして いる」という。

量産効果

アドバンストリサーチジャパンの遠藤功治アナリストによると、ア イ・ミーブ1台当たりのリチウムイオン電池価格は240万円程度。12年 度に2万台強から3万台分の生産が実現すれば、電池の価格は同年度に は約200万円に下がる可能性があると予想する。

年を追うごとに償却費負担が軽減し生産性も向上するため、遠藤氏 は「電池価格の低下以上にユアサが受注する台数分の増加とそれに伴う コスト低減により、収益は改善するだろう」とみている。

同社はリチウムイオン電池事業の売上高を09年度に70億円、10年 度に200億円、11年度に250億円、12年度は400億円に増やす計画だが、 車載用の台数分ベースではすでに当初計画を上振れている。リチウムイ オン電池を含むその他事業は今期4-12月期で約7億円の営業赤字だ った。12年度には25億円の営業黒字転換を見込み、リチウムイオン電 池事業も同年度の黒字化を目指す。

依田社長はまた、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」など のリコール(無料の回収・修理)問題に関しては、「今年中は販売への 影響が出るだろう」としながらも、「温室効果ガスを削減するために不 可欠な環境対応車の需要は長期的に見れば増える」との見方を示した。

--取材協力:堀江政嗣   Editor:Chiaki Mochizuki Fukashi Maruta

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