今週の米経済指標:2月の雇用者数、3カ月連続の減少か-5日発表

今週の米経済指標では、2月の雇 用者数の減少と失業率の上昇が示され、米労働市場の回復が難航して いる様子を示唆する可能性が高い。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想(中央値)によると、 労働省が3月5日発表する2月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が 前月比5万人減と、1月(2万人減)、昨年12月(15万人減)に続く 減少となる見通し。失業率は同0.1ポイント上昇の9.8%と、昨年10 月以来初めて前月を上回ると見込まれている。一部のエコノミストは、 2月の大雪が雇用者数の減少につながった可能性を指摘している。

米経済は昨年半ばに再び拡大が始まったものの、雇用は増加して おらず、むらのある景気回復となっている。企業はコスト圧縮のため 人員削減を続けており、今後数カ月間は個人消費が抑えられる公算が 大きい。

ムーディーズ・エコノミー・ドット・コムのシニアエコノミスト、 アーロン・スミス氏は「悪天候の影響を除外しても、米国の雇用者数 は減少が続いているようだ」と指摘。「企業は在庫の削減をやめ投資を 拡大し始めているが、雇用を増やすことには一段と消極的になってい る」との見方を示した。

米国の国内総生産(GDP)の約7割を占める個人消費をさらに 促進するには、雇用の伸びとそれに伴う賃金の上昇が欠かせない。非 農業部門雇用者数は昨年11月に前月比6万4000人増と、ほぼ2年ぶ りにプラスに転じたものの、12月と1月には再び減少。米国ではリセ ッション(景気後退)が始まった2007年12月以降、計840万人が職 を失っている。

製造業指標、個人消費・支出

製造業は景気回復の先導役を果たしている。商務省が4日発表す る1月の製造業受注額は前月比1.8%増と、5カ月連続のプラスとな る見込み。12月は1%増だった。

製造業セクターの景況感も7カ月連続で改善された可能性が高い。 米供給管理協会(ISM)が1日発表する2月の製造業景況指数は

58.0と、製造業活動の拡大・縮小の境目となる50を上回る見込み。 1月は58.4と、04年8月以来の高水準だった。

商務省が1日発表する1月の個人消費支出は前月比0.4%増(12 月は0.2%増)となる見通し。個人所得は0.4%増と、2カ月連続の増 加が見込まれている。

建設セクターは引き続き脆弱(ぜいじゃく)だ。商務省が1日発 表する1月の建設支出は前月比0.6%減と、過去9カ月で8回目のマ イナスになる見込み。昨年12月は1.2%減だった。

(米経済指標の最新情報は、こちらをご覧ください)

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