日銀オペ0.10%に低下、資金不足日に向け3兆円の潤沢供給

短期金融市場では、日本銀行が 実施した資金供給オペの落札金利が軒並み下限0.10%に低下した。 資金需要が高まる月末の決済日を通過した上、今週1日から3日まで の資金不足日に対する潤沢な資金供給で市場参加者の安心感が強まっ た。

この日の総額3兆円の共通担保オペ(期日10日分と24日分、 26日分)は、最低落札金利がすべて前回より1ベーシスポイント (bp)低い0.10%に低下。午前の国債買い現先オペ8000億円(期 日10日)の最低金利も1bp低下の0.10%だった。

翌日物の東京レポレートも、1日受け渡し分が0.105%、2日 分は0.106%、税揚げで3兆円超の資金不足になる3日分も

0.108%と、前週末比1bp前後低下。市場では、実質的な下限

0.10%で余資を運用する金融機関も増えているという。

国内大手金融機関の資金担当者によると、月末通過で資金需要 が落ち着いたところに日銀が潤沢な資金を供給して、市場の余剰感を 強めたという。また、円高懸念で追加緩和観測もくすぶる中、日銀は 期末に向けて資金供給を増やし、金利上昇の抑制を強めると予想して いた。

2月末にかけての市場では、日銀オペやレポの金利が0.12-

0.13%まで上昇した。しかし、月末の資金決済を通過すると、銀行 が抱えていた余資が市場に流入。前週末の午後から資金運用が急増し ていた。

市場では、1日から3日にかけて続く資金不足日の金利上昇を 警戒する見方もあったが、日銀がこの日に共通担保オペを3兆円実施 したことで調達側の金融機関に安心感が広がっている。

2月はじめの相場では、2日実施の共通担保オペが大幅な札割 れになったことをきっかけに当座預金残高や準備預金残高が縮小され、 その後のレポ金利が上昇した経緯があり、今月はじめも日銀の金融調 節の姿勢が注目されていた。

決算期末と緩和要請

国内証券のディーラーは、3月に入ると決算期末も意識され、 政府から追加緩和を要請されかねないため、日銀も当座預金残高を昨 年末の20兆円以上に拡大するのではないかと予想する。

菅直人副総理兼財務相は1日午前、消費者物価の下落に言及し た上で、「日銀にも、より努力をお願いしたいと言うのが率直な気持 ちだ」と発言。亀井静香金融・郵政担当相も「日銀が直接国債を引き 受けて財源を作るということをやったら良い」と述べるなど、日銀へ の要請が相次いだ。

国内大手金融機関の担当者は、日銀が政府の緩和要請に応じる かどうかは期末の為替や株価の動向次第だとした上で、神経質な状況 下で短期金利が上振れすることは日銀も避けたいだろうとの見方を示 した。

翌日物は弱含み

無担保コール翌日物は誘導目標0.1%を下回る水準に弱含み。 短資会社によると、朝方は0.10%から始まったが、0.09%付近が取 引の中心になり、午後は0.08%まで低下した。前週末の加重平均金 利0.097%を下回る可能性がある。

この日は当座預金が16.1兆円、準備預金(除くゆうちょ銀) は11.6兆円までそれぞれ拡大された。一方、準備預金の積みの進ち ょく率かい離幅は平均対比プラス10%まで進んでおり、銀行の調達 意欲は弱かった。

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