チリでM8.8の地震-余震50回強、死者300人超に

南米チリで27日未明(日本時間 同日午後)、マグニチュード(M)8.8の強い地震が発生し、少なく とも300人が死亡、同国の主要高速道路が寸断され、150万世帯に 被害が出た。

米アラスカ州や日本、ニュージーランドのほか、太平洋一帯に 津波警報が発令された。チリのバチェレ大統領は地震について「大 惨事」と指摘。27日のテレビ演説で、約200万人が地震の被害を受 けたと述べた。米地質調査所(USGS)によると、今回の地震の 強さは1900年以降で世界で5番目。

地震の震源は首都サンティアゴの南西317キロ。リスク評価会 社Eqecatによると、地震による経済的な被害は最高で300億ドル(約 2兆6690億円)と、同国の国内総生産(GDP)の15%前後に達 する恐れがある。

ビタル公共事業相は記者団に、被害は「自分が考えていたより もはるかに悪い」と述べ、「われわれが迅速に問題を解決できるもの ではなく、数カ月を要するだろう」との見解を示した。

余震も50回を上回っており、USGSによると、今回の地震は 先月ハイチで発生し、死者が30万人上った可能性がある地震よりも 強かった。

地震の発生後に同国の銅生産の約16%を担う少なくとも4つの 銅山が操業を停止した。チリは世界最大の銅産出国。

ゴンザレス鉱山相はチリ中部にあるコデルコ社のエルテニエン テ鉱山とアンディナ鉱山について、検査官は大きな被害がないとし ており、まもなく操業を再開するとしている。具体的な操業再開の 予定は示していない。

チリの銅鉱床や港湾施設の大半は北部にあり、被害は伝えられ ていない。北部には豪BHPビリトンのエスコンディダ鉱山が位置 している。同鉱山には英豪系リオ・ティントも出資している。

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