2月26日の米国マーケットサマリー:ドルが下落、株は小幅高

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3617 1.3548 ドル/円 88.85 89.07 ユーロ/円 120.99 120.69

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,324.43 +3.40 +.0% S&P500種 1,104.48 +1.54 +.1% ナスダック総合指数 2,238.26 +4.04 +.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .81% -.01 米国債10年物 3.62% -.01 米国債30年物 4.56% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,118.90 +10.40 +.94% 原油先物 (ドル/バレル) 79.65 +1.48 +1.89%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロと円に対して下落。 ドイツの議員がギリシャ支援は国有銀行を通じて実施される可能性 があると指摘したほか、1月の米中古住宅販売が予想に反して減少 したことが背景。

ユーロはドルに対して上昇。ドイツが独復興金融公庫(KfW) を通じてのギリシャ債購入を検討していると、複数の独当局者が述 べたことがきっかけ。ドルは主要16通貨中15通貨に対して下落。 1月の米中古住宅販売件数は前月比7.2%減少と、過去2番目に大 きい減少率を記録した。

みずほコーポレート銀行の通貨セールス担当責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「欧州がギリシャに何ら かの資金支援を提供するという初めての具体的なニュースだった」 と指摘。「これまでも協議はあったが、約束はなかった。為替市場 ではユーロが売られ過ぎていた。こうしたニュースが聞かれると、 人々は反応する」と述べた。

ニューヨーク時間午後零時44分現在、ユーロはドルに対して

0.5%高の1ユーロ=1.3617ドル(前日は同1.3548ドル)。ユー ロは円に対して0.3%高の1ユーロ=121円1銭(前日は同120 円 69銭)。ドルは対円で0.2%安の1ドル=88円87銭(前日は同 89円7銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は小幅高。シカゴ購買部協会が午前に発表した景況 指数で製造業活動の拡大が示されたほか、第4四半期(10-12月) の米実質国内総生産(GDP)の改定値が予想を上回ったことが支 援材料となった。

一方、この日発表された保険会社アメリカン・インターナショ ナル・グループ(AIG)の四半期決算は赤字、1月の米中古住宅 販売は予想を下回り、上値を抑えた。

米銀JPモルガン・チェースを中心に銀行株は上昇。S&P500 種株価指数の金融株価指数は産業別10指数の中で値上がり率最大 だった。英バークレイズによる買い推奨が好感された。

製薬のメルクや保険のユナイテッドヘルス・グループはともに 上昇。ヘルスケア関連株が買いを集めた。半面、AIGは10%の 大幅安を記録した。同社の第4四半期決算は、88億7000万ドルの 赤字だった。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%高の1104.49。ダウ工業株30種平均は4.23ドル (0.1%未満)上げて10325.26ドル。

フェデレーテッド・クローバー・インベストメント・アドバイ ザーズの運用担当者、マシュー・コーフラー氏は「非常に不安定な 回復だ」と述べ、「個人消費で何らかの持続的な伸びがみられるの はまだ先だ」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。長期債を中心に値上がりした。中古住宅販 売などの経済指標が市場予想を下回ったことや、ギリシャ格下げ懸 念で米国債に対する安全需要が高まった。

10年債と30年債の利回りは2週間ぶり低水準を付けた。この 日発表された1月の米中古住宅販売は市場の予想外に減少。また第 4四半期(10-12月)の米実質国内総生産(GDP)改定値では、 個人消費が速報値から下方修正された。市場予想は横ばいだった。

野村ホールディングの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス 氏は「今週債券市場ではパーフェクトストームが起きた」と し、「脆弱(ぜいじゃく)な経済指標や、国家財政懸念、不安定な ポジションがパーフェクトストームを呼び込み、利回りの低下につ ながった。市場では不透明感が強く、米国債を売る理由は特に見当 たらない」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時26分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)低下の3.60%。一時3.59%と、9 日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.625%、2020年2 月償還)価格は9/32上げて、100 7/32。30年債利回りは4bp 低下し4.54%。一時4.52%と9日以来の低水準となった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続伸。月間ベースでは09年11月以 降で初めてプラスとなった。ギリシャの債務問題を背景に、通貨に 代わる投資先として、金への需要が増すとの観測が強まった。

米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは25日、ギリシ ャが財政赤字削減計画の目標を達成できなければ、同国は数カ月以 内に格下げの恐れがあるとの見解を明らかにした。ドルの対ユーロ 相場は一時1%安。25日には9カ月ぶり高値に接近していた。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のトレーダー、 マット・ジーマン氏は、「投資家は金を買い持ちにする方向で考え るべきだ。法定不換紙幣に対する信頼は引き続き低下している。ギ リシャが救済されたとしても、また同じような状況の国が出てくる だろう。為替市場の不安定さから身を守ろうと、投資家が金に集ま っている」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場4月限は前日比10.40ドル(0.9%)高の1オンス=1118.90ド ルで取引を終了。月間ベースでは3.2%上昇した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。2009年第4四半期(10-12月) の米実質国内総生産(GDP)改定値が前期比年率5.9%増加と、速 報値(5.7%増)から上方修正されたことで、燃料需要が増すとの見 方につながった。原油は一時2.4%高。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー (コネティカット州)のピーター・ビューテル社長は「GDPが強 い内容となったことで、原油相場に上昇圧力がかかっている」と指 摘。「投資家は今後、米経済の方向性を示唆するあらゆるニュース に注目していくだろう」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 日比1.49ドル(1.91%)高の1バレル=79.66ドルで終了。週間ベー スでは0.6%安。月間ベースでは9.2%高と、上昇率は昨年5月以降 で最大となった。

ニューヨーク・ニューズルーム   1-212- 617-3007

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE