米国債(26日):上昇、経済指標やギリシャ格下げ懸念

米国債相場は上昇。長期債を中 心に値上がりした。中古住宅販売などの経済指標が市場予想を下回 ったことや、ギリシャ格下げ懸念で米国債に対する安全需要が高ま った。

10年債と30年債の利回りは2週間ぶり低水準を付けた。この 日発表された1月の米中古住宅販売は市場の予想外に減少。また第 4四半期(10-12月)の米実質国内総生産(GDP)改定値では、 個人消費が速報値から下方修正された。市場予想は横ばいだった。

野村ホールディングの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャル ベス 氏は「今週債券市場ではパーフェクトストームが起きた」と し、「脆弱(ぜいじゃく)な経済指標や、国家財政懸念、不安定な ポジションがパーフェクトストームを呼び込み、利回りの低下につ ながった。市場では不透明感が強く、米国債を売る理由は特に見当 たらない」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時9分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(b p、1bp=0.01ポイント)低下の3.62%。一時3.58%と、9 日以来の低水準を付けた。同年債(表面利率3.625%、2020年2 月償還)価格は1/8上げて、100 2/32。利回りは週間では16b p低下した。

30年債利回りはこの日2bp低下し4.56%。一時4.52%と 9日以来の低水準となった。週間では15bp低下した。

2年債と10年債の利回り格差は4日連続で縮小し、2.80ポ イントとなった。

中古住宅販売

全米不動産業者協会(NAR)が26日に発表した1月の中古 住宅販売件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比7.2% 減の505万戸。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト調査の中央値では、550万戸への増加が見込まれていた。

ジャニー・モンゴメリー・スコットの主任債券ストラテジスト 兼エコノミストのガイ・リーバス氏は「ひどい数字だ」と指摘。「過 去の経験とは比較にならないような状況に直面している。回復まで には何年もかかるだろう」と述べた。

個人消費

米商務省が発表した2009年第4四半期(10-12 月)の米実 質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)改定値では、個人消 費が1.7%増加(速報値は2%増)に下方修正された。

シカゴ購買部協会が26日に発表した2月の景況指数(季節調 整済み)は、05年以来の高水準だった。

バークレイズ・キャピタルのシニアエコノミスト、ミシェル・ マイヤー氏(ニューヨーク在勤)は「健全な回復にはなるが、過去 のリセッション(景気後退)脱却時のような急速な回復ほど力強く はないだろう」と予想。「製造業の回復は依然、加速しつつある状 況だ」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE