NY外為(26日):ドル下落、ギリシャ支援観測などで

ニューヨーク外国為替市場では ドルがユーロと円に対して下落。ドイツの議員がギリシャ支援は国有 銀行を通じて実施される可能性があると指摘したほか、1月の米中古 住宅販売が予想に反して減少したことが背景。

ユーロはドルに対して上昇。ドイツが独復興金融公庫(KfW) を通じてのギリシャ債購入を検討していると、複数の独当局者が述べ たことがきっかけ。ドルは主要16通貨のうち英ポンドを除くすべて の通貨に対して下落。1月の米中古住宅販売件数は前月比7.2%減 少と、過去2番目に大きい減少率を記録した。

みずほコーポレート銀行の通貨セールス担当責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「欧州がギリシャに何らか の資金支援を提供するという初めての具体的なニュースだった」と指 摘。「これまでも協議はあったが、約束はなかった。為替市場ではユ ーロが売られ過ぎていた。こうしたニュースが聞かれると、人々は反 応する」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対して0.6% 高の1ユーロ=1.3631ドル(前日は同1.3548ドル)。ユーロは 円に対して0.5%高の1ユーロ=121円26銭(前日は同120 円 69銭)。ドルは対円で0.1%安の1ドル=88円97銭(前日は同 89円7銭)。

ユーロは月間ベースでは対ドルで1.7%、円に対しては3.2% 値下がりした。

ドイツの議員4人によれば、KfWは欧州連合(EU)の計画の 一環として、必要が生じればギリシャに最大250億ユーロ(約3兆円) 支援する手段を検討している。情報が非公開との理由から同議員は匿 名で明らかにした。

議員はさらに、KfWによる独政府保証付きのギリシャ債購入は 緊急策であり、ほかのユーロ圏諸国に対する投機を促すリスクがある と指摘した。ただ、決定にはまだ至っていないと続けた。

信頼性の高いプロセス

HSBCホールディングスの通貨ストラテジスト、ロバート・リ ンチ氏(ニューヨーク在勤)は「ドイツがこの取り組みを主導してい るのであれば、それは市場の観点からすると、ほかの経済的に小規模 な国が主導するよりもずっと信頼性の高いプロセスだ」と指摘。「ギリ シャ支援に向けたEUの取り組みがあるならば、ドイツが主導する必 要があり、そうでなければ取り組み自体が実施されないとの見方があ る」と述べた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ギリシャは今年 530億ユーロを調達する必要があり、5月末までに200億ユーロ以 上の債務償還に直面する。

ギリシャのパパンドレウ首相は21日、同国が3月中旬までに必 要な現金は確保しているとの認識を示した。同首相は英BBC放送に 対し語った。

ドルは円に対して上昇する場面もあった。米商務省が発表した 2009年第4四半期(10-12月)の米実質国内総生産(GDP、季 節調整済み、年率)改定値が前期比年率5.9%増加と、速報値 (5.7%増)から上方修正されたことが背景。

フィッシャー・フランシス・ツリーズ・アンド・ワッツ(ニュー ヨーク)の資産運用担当者、デービッド・ティーン氏は「最近の経済 指標は強弱混合で、景気回復持続の可能性を不透明にしている」と述 べた。

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