個人投資家が金融取とコメルツ提訴-FX異常取引で損害

東京金融取引所上場の外国為替証拠 金取引(FX)で実勢とかけ離れた価格の売買が成立した問題をめぐり、 金融取とコメルツ銀行を相手取り個人投資家46人が総額2億2000万 円の損害賠償を求める集団訴訟を東京地裁に26日起こした。

訴訟代理人あおい法律事務所の荒井哲朗弁護士が明らかにした。問 題になっているのはFX「くりっく365」の昨年10月30日付の南ア フリカランド・日本円の取引。気配値提示業者の1社コメルツが終了間 際に直近約定値より約3割円高の水準で買い注文を示し、値がついた。

この取引で損失を出した個人投資家の一部は仲介業者により損失 が認定され金融取が救済措置を適用したが、適用外の個人が提訴した。 金融取は欠陥システムを運営した上に異常取引に適切な対応を取らず、 コメルツは実勢からかけ離れたレートを提示した責任があると主張し ている。金融取は昨年12月21日付でコメルツを規定違反として処分し た。

金融取の鎌田秀明広報室長は提訴を受けて、「訴状が届き次第対応 を検討する」と語った。コメルツのコンプライアンス担当原智恵子氏は コメントを控え、ドイツ本店の報道担当者に連絡するよう求めた。25 日の段階では「訴状が届いていないので、現時点ではコメントは控える」 と述べていた。

弁護士数で国内4位のアンダーソン・毛利・友常法律事務所の古田 啓昌弁護士は、個人が取引所を訴えた件は聞いたことがないと前置きし た上で、「コメルツには金融庁が業務改善命令を出しており、それを裁 判所がどう評価するかがポイントの1つだ。金融取に対する過失認定に ついてはコメルツよりもハードルは高いだろう」と指摘した。

--取材協力 東京 船曳三郎 Editors:Fukashi Maruta, Kenshiro Okimoto

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