「植民地」臭も漂うHSBC幹部アジア異動-スタンダード銀も追随か

英金融大手HSBCホールディ ングスは中国やインドなど急成長する新興国事業を重視し、マイケ ル・ゲーガン最高経営責任者(CEO)ら経営幹部4人をロンドン から香港に異動させると発表したが、ライバルの英スタンダードチ ャータード銀行もこれに追随する可能性があると、資産運用担当者 やアナリストらは指摘している。

HSBCでは個人金融・商業銀行部門のサンディ・フロックハ ート会長に続き、ゲーガンCEO(56)が今月、香港に異動した。 一方、スタンダード銀のピーター・サンズCEOは昨年、ロンドン にとどまる考えを示している。

税引き前利益に占めるアジアの割合はHSBCが2008年ベース で5割強に対し、スタンダード銀は94%だった。ロンドンではH SBCの決定を受けて金融機関が同行に追随し、世界の金融センタ ーとしての地位が脅かされかねないとの懸念が強まっている。

HSBCの株価は過去1年間、スタンダード銀に対して出遅れ が目立ち、ロンドン市場では65%上昇した。スタンダード銀は同 期間に127%高。英国のFTSE350銀行指数は82%上昇した。

植民地主義的なにおい

プリンシパル・インベストメント・マネジメント(ロンドン) の株式責任者で20億ドル相当の運用に携わるリチャード・チャン ピオン氏は「極東地域で事業展開する企業が英国に本社機能を置く のは、かすかに植民地主義的なにおいを漂わせる」と述べ、「ここ で重要なのは主力市場との近さ」であり、スタンダード銀は経営ト ップの異動を「積極的に検討しているに違いない」と語った。

スタンダード銀の広報担当者のジョナサン・トレーシー氏は 「ロンドンは世界の金融センターであり、当行のアジア・アフリ カ・中東のネットワークとの関連では中立だ」と説明。「当行はア ジアにかなり上位の幹部を多く配置している」と述べた。

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