レポ金利が弱含み、資金運用が徐々に増加-TB需給で低下幅限定も

短期金融市場では足元のレポ (現金担保付債券貸借)金利が弱含んだ。月末の資金繰りを固めた銀 行から余剰資金の運用が徐々に増えているためだ。日本銀行の資金供 給オペの落札金利も小幅低下した。

レポは、3月2日や税揚げ日となる3日受け渡しの翌日物で

0.115%程度の資金運用が見られた。今週は0.12-0.13%に強含ん だが、月末の資金決済を乗り越えたことで落ち着いた。ただ、0.10 -0.11%までの低下には懐疑的な声が聞かれた。

2月のレポ(スポットネクスト物)の推移を見ると、0.105% から0.125%の間を上下に振れたことが分かる。準備預金の積み最 終にあたる月半ばや資金需要が高まる月末・月初にかけて金利が上昇 する傾向が続いている。

国内証券のディーラーは、足元に資金が余っていることは明ら かで、今後は資金調達が容易になるとみる。ただ、今回の相場でレポ 金利の上振れが印象付けられた上、国庫短期証券(TB)の在庫が増 加した証券会社もあり、さらに金利が低下するのは難しいとの見方も 示していた。

午後の本店共通担保オペ1.2兆円(3月1日-15日)の平均落 札金利は、前日の全店オペ(26日-3月11日)より0.5ベーシス ポイント(bp)低い0.110%。午前の国債買い現先オペ(3月2日 -9日)の平均金利は0.3bp低い0.113%だった。

TB需給

2月後半のレポ金利の上昇局面では、TBの需給悪化の影響も 指摘された。午後のTB買い切りオペ4000億円は、前日終値に比べ た落札利回り格差がプラス0.004%と、前週のプラス0.002-

0.003%から一段拡大。利回りを上乗せしても在庫を処分する売りが 出た。応札倍率も前回から6倍を超え、昨年7月以来の高水準が続い ている。

市場関係者の間では、この日のTB買い切りオペは、証券数社 が5月から7月にかけて償還する3-5カ月物を0.124%で売却し たとの見方が出ていた。今週のTB3カ月物入札では、落札利回りが 約1カ月半ぶりの0.12%台に上昇している。

3月の相場

この日のレポ金利の低下を受けて、3カ月物のTB利回りは再 び0.12%を下回るとの見方もある。ただ、国内証券のディーラーは、 利回りが下がると投資家が入札で買いを入れず、様子見する傾向があ ると指摘。ディーラーが積極に買って在庫が膨らむと、決算期末を控 えて損失拡大のリスクが高まると警戒する。

来週のTB入札は、3日に3カ月物(発行額5.7兆円)、5日 に6カ月物(3.5兆円)が予定されている。今月の6カ月物入札では 投資家への販売が低迷していたとの指摘もあり、来週は応札が慎重化 する可能性もあるという。

一方、期末にかけては、日銀が資金供給を拡大することが予想 されており、残存期間の短い銘柄に銀行の決算対策の買いが入る可能 性もある。足元の金融調節は、当座預金を15兆円台で維持する資金 供給が続いているが、期末は昨年末の20兆円を上回る供給も予想さ れている。

翌日物0.08-0.10%

無担保コール翌日物は0.08-0.10%での取引。短資会社によ ると、朝方は地方銀行の調達が0.10-0.105%、信託の調達は

0.09-0.10%、大手行は0.09%だった。午後は大手行の調達が

0.08%まで低下し、取引は閑散になった。前日の加重平均金利は

0.102%。

この日は月末決済と20年債の発行要因が重なったが、金利の上 昇圧力は限定的。準備預金残高(除くゆうちょ銀)は11.3兆円と 18日以来の水準まで拡大され、積みの進ちょく率かい離幅も平均対 比プラス8%台まで進んでいるため、調達は落ち着いていた。

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