日本の機械株を強気に、デフレ時代の最有力セクター-英ベアリング

英国に本拠を置くベアリング・ア セット・マネジメントは今年に入り、世界的な株式運用で日本の機械 セクターに強気の姿勢で臨んでいる。先進国でデフレが進む中、投資 対象として最有力セクターとの位置付けだ。

ベアリング・アセットの日本拠点であるベアリング投信投資顧問 運用本部の溜学部長がこのほど、ブルームバーグとのインタビューで 明らかにした。溜氏は、「先進国を中心にグローバルなデフレは長引く」 との認識を示した上で、低い労働コストと大量生産の体制が整うアジ ア地域で収益を上げることができ、「デフレ対応力に勝る製造業が最も 利益を稼ぎやすい」と強調。中でも、「グローバルデフレ対応のフロン トランナーである日本の機械セクターが最も有望」と話した。

溜氏によると、グローバルに機械セクターを見た場合、日本では 「省力化、無人化に貢献する高性能ロボットや自動制御装置に強みを 持つ機械メーカーを多数抱える」という。地理的に需要がおう盛なア ジアに近く、「輸送コストが米欧のライバル企業に比べ安く済むことも 大きな利点となっており、デフレ対応力で日本の機械企業はどこにも 負けない」と評価する。

「米アップルなど先進国の主要メーカーが、続々とアジアに生産 拠点を移す動きに出ていることも、機械セクターの良好な収益環境を 持続させる可能性を高めている」と、溜氏。工作機械受注の足元での 急速な持ち直しにも、同氏は注目している。自動車や電機など設備投 資を拡大させているアジアメーカーからの受注が伸び、1月の工作機 械受注額は前年同月比2.9倍の551億円と、2カ月連続で増えた。

ベアリングでは、グローバルで株式を「ニュートラル(中立)」と している。世界的に株価が大底を入れた昨春には、売られ過ぎとの判 断から「オーバーウエート」に引き上げたが、各国の財政支援が息切 れする公算が大きくなった昨年後半に「中立」に下げ、現在に至る。

ヘルスケアと日用品も強気、金融は弱気に

セクター間では、市場平均との連動性を示すベータ値が低いヘル スケアとコンシューマーステイプル(日用品)を強気にする一方、金 融に対しては弱気の判断。金融については、「米国で『ボルカー・ルー ル』が発表されるなど、レバレッジをかけて収益を引き上げてきた従 来の成長モデルが破たんした影響は大きい」と、溜氏は指摘する。

ベアリング投信マーケティング本部の木村伸二マーケティングマ ネジャーによると、ベアリング・アセットのグループ全体での運用総 額は1月末時点で440億8000万ドル (約4兆400億円)。日本法人で あるベアリング投信の運用額は約3500億円という。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE