三菱系ファンド丸の内キャピタル:事業承継などに商機、海外買収も

三菱商事と三菱UFJ証券が出資す る投資ファンド会社、丸の内キャピタルは、後継者に悩むオーナー企業 の事業承継や企業が本業に経営資源を集中するために非中核事業を売 却する際の受け皿として投資を行っていく方針だ。将来的には日本企業 と組んで海外での企業買収も目指す。

矢坂修社長は、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで述べ た。同社は2008年4月に設立。三菱商事や三菱東京UFJ銀行など三 菱グループが資金を拠出した1000億円の投資ファンドを運用している。 現在の投資先はタカラトミーとホームセンターを展開するジョイフル カンパニー(茨城県土浦市)の2社。最終的に5-6件の投資を想定。 投資収益率は15%を目標とする。

矢坂社長は「地方企業の事業承継や企業がノンコア事業を切り離し て本業に集中する際の受け皿を作ることが、このファンドを作った一つ の大きな背景」と説明。その上で「国内でも一定の産業構造の変化に対 する(投資ファンドの)役割は必ずある」と強調した。

矢坂社長は日興ソロモンスミスバーニーの初代の投資銀行本部長 を務めるなどの経歴を持つ。投資ファンドと言えば米カーライル・グル ープや米ブラックストーン・グループなど外資系が主流。日本企業によ る「日の丸型」投資ファンドの設立のために三菱グループから招かれた。

三菱商事の事業ネットワークや三菱UFJグループが持つ金融手 法を組み合わせて投資先の企業価値向上を支援するのが特徴。1000億円 分の投資先が決まった段階で「次のファンド組成も行いたい」という。

昨年5月に約84億円で15%を出資し、役員も派遣しているタカラ トミーについては「海外での売り上げをもっと伸ばす余地は十分にある」 と指摘。ジョイフルカンパニーについては2013年以降の株式上場を検 討していると述べた。また「将来的には日本企業と一緒に海外企業の買 収も行いたい」との考えも示した。

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