放漫な財政運営、市場は以前より厳しく反応-ECBエコノミスト

【記者:Frances Robinson】

2月25日(ブルームバーグ):金融市場は2008年のリーマン・ ブラザーズ・ホールディングス破たん以降、各国の放漫な財政運営に 対してより厳しい反応を示すようになっている。欧州中央銀行(EC B)のエコノミストらが指摘した。

ユルゲン・フォンハーゲン氏らのエコノミストはECBのウェブ サイトに掲載した調査報告書で、「08年9月のリーマン破たん後、市 場は財政不均衡に対して以前より非常に厳しい罰を与えている」と解 説。「こうした変化は、指標となるドイツ国債や米国債に対するEU諸 国の国債上乗せ利回り(スプレッド)が上昇している要因の多くを占 める」と述べた。

昨年の財政赤字が国内総生産(GDP)比で12.7%に拡大した ギリシャは、ユーロ圏の財政問題をめぐる懸念の中心となっている。 10年物ギリシャ国債は、同年限のドイツ国債とのスプレッドがこの5 カ月間でほぼ3倍に膨らんだ。

ECBのエコノミストらはギリシャやアイルランド、ポルトガル について、最近の危機におけるスプレッド上昇の約半分は弱い財政基 盤が要因だと説明。さらに、ユーロ圏諸国はより慎重な財政運営を行 う近隣国からの支援を期待すべきではないとの見方を示した。

エコノミストらは「ソブリンリスクに関する市場の評価は今もな お、財政政策に規律を与える妥当なメカニズムだ」とした上で、「従っ て、危機の際に高いリスクプレミアムに直面した政府が他の政府との 連帯に値するとの主張には、ほとんど正当性がない」と指摘した。

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