米国債:上昇、ギリシャ格下げ懸念と経済統計悪化で

米国債相場は上昇。ギリシャが 格下げされるとの懸念から、7年債入札では投資家の旺盛な需要が 見られた。

米財務省が25日実施した7年債入札(発行額320億ドル)の 結果によると、最高落札利回りは3.078%と、入札直前の市場予想 の3.103%を下回った。投資家の需要を測る指標の応札倍率は

2.98倍と、1年前に7年債入札を再開して以降で最も高い倍率と なった。この日発表された経済指標によれば、新規失業保険申請件 数が先週増加したほか、1月の米製造業耐久財受注では、変動の大 きい輸送用機器を除く受注が減少した。どちらも市場の予想外だっ た。

キャボット・マネー・マネジメントの債券ポートフォリオマネ ジャー、ウィリアム・ラーキン氏は「タイミングは最高だった」と 指摘。「世界の市場で政治的混乱が見られる。欧州では景気が二番 底に陥る可能性がありそうだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時28分現在、既発7年債利回りは7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)低下の3.06%。10年債利回り は6bp下げて3.64%。同年債(表面利率3.125%、2017年1 月償還)価格は13/32上げて100 13/32。10年債利回りは5b p低下し3.64%。

ギリシャの格付け

格付け会社ムーディーズのソブリンリスク担当マネジャー、ピ エール・カイユトー氏は東京でのインタビューで、ギリシャが財政 赤字削減案を実施できなかった場合、数カ月以内に格付けを引き下 げる可能性があると述べた。スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)も24日、ギリシャ格下げの可能性を示した。ギリシャ10 年債の利回りは14bp上昇し、6.65%。

バークレイズの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は「米 国債は今朝の経済指標での弱い数字やギリシャをめぐる根強い懸 念が支援材料になっている」とした上で、「全般的に今週市場は供 給分をうまく吸収した」と述べた。

前回1月28日の7年債入札では、最高落札利回りは3.127%。 応札倍率は2.85倍だった。過去10回の入札での応札倍率の平均 は2.65倍。

海外投資家

この日の7年債入札での間接入札者の落札比率は40.3%。過 去10回の入札の平均は53.6%。1月の入札では33%だった。直 接入札者の落札比率は17.2%。前回は11.8%で、過去10回の平 均は5.1%。

ブルームバーグ・ニュースの調査によれば、財務省は今年、2 兆4000億ドル規模の国債を発行するとみられる。昨年の発行額は 2兆1100億ドルだった。

クレディ・スイス・セキュリティーズUSAの金利ストラテジ スト、アレックス・リー氏「重要なのは、供給量よりも経済動向だ」 と語った。

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