米FRB議長の透明性向上提案でも、議会の監査要求鎮まらない公算

バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長は投資銀行や企業への緊急支援に関する情報開示の拡 大案を支持することで、金融政策の監査を求める議会の取り組みを沈 静化させたい考えを示した。

バーナンキ議長は24日に下院金融委員会で証言し、プライマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)向け連銀窓口貸し出し(PD CF) など金融危機対策で導入した6つの緊急貸し出し制度に関して 政府監査院(GAO)に調査させる方案を支持すると表明。貸出制度 から支援を受けた企業名を後日公表することを支持する一方で、長年 続いている連銀窓口貸し出しを利用する銀行の名前は引き続き伏せる 必要があると指摘した。

バーナンキ議長による情報開示拡大への取り組みでは、FRBの 貸し出しや政策決定に関して一層の情報開示を求める議会の動きを制 止させることは難しそうだ。保険会社アメリカン・インターナショナ ル・グル ープ(AIG)に対する1823億ドルの救済でFRBが果た した役割をめぐって国民の怒りは強く、議会はこれに対応している。

バーナンキ議長が提唱するよりも広範囲な監査を盛り込んだ ポ ール下院議員(共和、テキサス州)の法案は昨年12月に下院を通過し ている。ガレット下院議員(共和党、ニュージャージー州選出)は「こ の1年半で透明性拡大に向けて確かに変化があった」と述べた上で、 「それでもわたしは法案を引き続き支持しており、下院の過半数も同 様だと思う」と語った。

バーナンキ議長は24日、借り手の名前の公表などを含めて緊急措 置に関し「十分な透明性」を提供する考えを表明。その上で、連銀窓 口貸し出しの利用で名前が表に出ることを借り手が知れば借り入れに 二の足を踏み、「危機や動揺が増幅し、金融パニックを排除する連銀窓 口貸し出しの目的自体が深刻なダメージを受ける」との懸念を示した。

議長はさらに、金利決定の監査を認める法律が成立すれば、FR Bが政治圧力にさらされているとの印象を招きかねず「市場に悪影響」 を及ぼす恐れがあると述べた。

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