ロイヤルホテル社長:来期の利益はリーマンショック前の水準回復へ

リーガロイヤルホテル(大阪市北 区)などを運営するロイヤルホテルの2011年3月期の売上高と純利益 は、リーマン・ショック以前の08年3月期の水準まで回復する見通し だ。不況や新型インフルエンザなど業績の低迷要因となっていた経営 環境の改善が見込まれるため。川越一社長が23日のインタビューで明 らかにした。

昨年5月に国内での感染が初めて確認された新型インフルエンザ で、大型連休明けから宿泊や宴会のキャンセルが相次いだ。川越社長 は「大きなイベントは8割ぐらいが消えた」と述べ、08年秋のリーマ ン・ショックでも「需要がドスンと減った」という。

インフルエンザはその後、下火となり「下期以降、影響はほぼな くなった」。景気回復について川越氏は、慎重な見方を崩さないものの 昨年10月ごろから国内企業の出張利用が増え始め、環境改善の兆しが 出てきた。

さらに、インターネットを利用した宿泊予約システムを積極的に 活用し、客の需要にあわせたきめ細かい価格設定で売上高アップを図 ると同時にコスト削減も継続し、来期は「黒字確保は最低限の話。売 上高、利益ともに08年3月期ぐらいの数字は狙いたい」と話した。

旗艦店のリーガロイヤルホテル(973 室)の昨年10-12月期の平 均客室稼働率は76.8%と前年同期と比べ1.3 ポイント上回るなど明る い兆しも見え始めている。同社は、稼働率が75%あれば十分利益が出 る水準といい、11年3月期は75%程度を目指すとしている。08年3月 期は76.5%だった。

ロイヤルホテルは今月5日、今期の通期業績予想について売上高 を前期比8.4%減の497億円、純損益を3億円の赤字(前期は1億6000 万円の黒字)に下方修正している。08年3月期は売上高が584億円、 営業利益24億円、純利益は3億円だった。

セントレジス

ロイヤルホテルの地盤である大阪エリアでは、今年10月に米スタ ーウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイド系列の高級 ホテル「セントレジス大阪」が開業を予定。川越氏はバトラー(執事) サービスなどで知られる同ホテルの開業で、リーガロイヤルホテルや リッツカールトン大阪など地元の高級ホテル間での競争は「絶対、厳 しくなる」との見方を示した

しかし、リーガロイヤルホテルに関しては、宴会や婚礼、飲食の 売上比率が圧倒的に高く「まったく違う業態」と述べ、競合するのは 高価格帯の一部の部屋だけで業績への大きな影響はないとの認識を示 した。そのうえで「重複する部分に関しては基本に立ち返ってサービ ス内容をもう一度見直し、お客に選ばれるようにしたい」と話した。

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