アンジェス株が1カ月ぶり上昇率、血管新生で医薬用途特許が成立

遺伝子医薬品の開発などを手掛け るアンジェスエムジー(MG)株が大幅続伸。一時前日比6.1%高の 13万8900万円と1月18日(6.6%高)以来、約1カ月ぶりの日中上 昇率を記録した。新たな遺伝子を対象とする血管新生の医薬用途特許 が24日に成立、同領域での研究の深みなどが評価された。

アンジェスによると、今回特許が成立したのは、主に血管内皮細 胞に存在するeNOS遺伝子を重症肢虚血治療に用いるもの。同遺伝 子は、血管拡張作用や血小板が凝集するのを抑制する作用を有してい るとみられており、血圧低下や出血などの副作用を引き起こすことな く、1回の筋肉内注射で足の虚血治療などを行える可能性があるとい う。

エース証券インベストメントリサーチセンターの池野智彦シニア アナリストは、「同社の主軸とも言えるHGF遺伝子治療薬のポテンシ ャルを高める良いニュースだ」と指摘した。

アンジェス経営企画部長の鈴木文彦氏によれば、HGF遺伝子治 療薬とeNOS遺伝子治療薬との併用により、一層強力な血管新生作 用が得られる。現在は、併用での効果を検証しているほか、「eNOS 単独での研究も進めている」という。

同社株は、09年の高値19万5000円(7月30日)から同安値9 万6000円(11月19日)まで50%近く下落。その後15万円程度に戻 したが、10年2月以降は13万円台でこう着していた。池野氏は、「H GFの米国パートナーが見つかり、第3相試験を開始できるかどうか、 が同社の将来を占う最大のポイント」とみている。

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