ボーナス減額補う基本給の大幅引き上げ、仏銀ソシエテとBNPは渋る

時価総額でフランスの銀行1位B NPパリバや同2位のソシエテ・ジェネラルは、ボーナス減少を補う ための基本給大幅引き上げを渋っている。投資銀行業界では、競合す るスイスのUBSなどが一部バンカーに対して報酬の固定分を最大2 倍にしているのと対照的だ。

ソシエテの投資銀行部門の責任者、ミシェル・ペレティ氏は「パ フォーマンスは変動報酬に反映されるべきだ」との考えから同行は基 本給の引き上げ風潮に「抵抗感がある」と言明。BNPパリバのジョ ルジュ・ショドロン・ドクルセル最高執行責任者(COO)は先週、 法人向けおよび投資銀行部門のバンカーの基本給は昨年、平均2- 3%引き上げたと説明した。

ボーナス減額を補おうと投資銀行のバンカーの基本給を大幅に引 き上げているのはUBSのほか、クレディ・スイス・グループとドイ ツ銀行だ。このため、ソシエテやBNPパリバは競合する他行に人材 を奪われる恐れがあると、報酬アドバイザーや人材あっせん業者は指 摘する。

ロンドンの金融機関向け報酬助言会社、スクエア・マイル・サー ビシズのショーン・スプリンガー最高経営責任者(CEO)は「長期 的に見れば、競争に参加しないと人材を失うことになる。経済の基本 だ」と述べた。

大恐慌以来最大の危機に見舞われた世界各国の大手金融機関が公 的支援を受けたことで、バンカーのボーナス抑制を求める世論が強ま り、フランスや英国は09年分として支給される一部ボーナスへの課税 措置を発表。ソシエテのフレデリック・ウデアCEOは18日、トレー ダー向けの09年現金ボーナス原資を2億5000万ユーロ(約306億円) と、従来よりも6割程度減らしたと説明。BNPパリバのボードゥア ン・プロCEOの17日のプレゼンテーションによれば、同行では5億 ユーロで、かつての3分の1だ。

BNPパリバ、ソシエテそれぞれの広報担当者は報酬の方針に関 してコメントを控えた。

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