2月24日の米国マーケットサマリー:株が上昇、ドルは対ユーロで下落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3536 1.3507 ドル/円 90.19 90.22 ユーロ/円 122.08 121.86

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,374.16 +91.75 +.9% S&P500種 1,105.24 +10.64 +1.0% ナスダック総合指数 2,235.90 +22.46 +1.0%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .86% +.03 米国債10年物 3.68% -.00 米国債30年物 4.62% -.01

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,097.20 -6.00 -.54% 原油先物 (ドル/バレル) 80.05 +1.19 +1.51%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユーロに対して3日ぶり に下落。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米景気 回復は「初期的な」段階であり、低金利を維持する必要があると発 言したことがドル売りを誘った。

ドルは主要16通貨のうち13通貨に対して下落した。1月の米 新築住宅販売件数が予想外に減少し、過去最低を記録したことが背 景。バーナンキ議長の発言で高金利通貨の需要が高まり、ノルウェ ー・クローネとスウェーデン・クローナがドルと円に対して上昇し た。

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのシニア市場アナ リスト、アンドルー・ウィルキンソン氏は「ドルは逃避需要と米利 上げ観測で上昇してきたが、その勢いを失っている」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時43分現在、ドルは対ユーロで前日 比0.3%安の1ユーロ=1.3551ドル(前日は1.3507ドル)。対円で は1ドル=90円19銭(同90円22銭)。一時は89円77銭と16日 以来の円高・ドル安水準を付ける場面もあった。円はユーロに対し 1ユーロ=122円34銭(同121円86銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は約1週間ぶり大幅 高だった。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が米経 済は低金利を維持することが必要だと述べたことが好感された。

米銀JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BO A)が銀行株の上げを主導した。バーナンキ議長は議会証言で、米 景気回復は「初期的な」段階であり、「フェデラルファンド(FF) 金利誘導目標の異例な低水準を正当化する可能性が高いと引き続 き想定している」と述べた。

エンジニアリング設計ソフトウエア最大手のオートデスクは 急伸。同社の利益と売上高はアナリスト予想を上回った。

イースタン・インベストメント・アドバイザーズ(ボストン) の最高投資責任者(CIO)、ジョン・カッター氏は、「市場参加 者はバーナンキ議長がタカ派的な発言をしなかったことに安堵(あ んど)している」と述べ、「FRBは厳しい政治的圧力を受け止め つつ、信頼性を維持するという非常に微妙な立場にある」と続けた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比10.64ポイント(1%)高の1105.24。ダウ工業 株30種平均は91.75ドル(0.9%)上げて10374.16ドル。

◎米国債市場

米国債市場では、2年債と10年債の利回り格差が2日連続で 縮小。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が低金利維 持の必要性を示したほか、5年債入札での最高落札利回りが予想を 上回ったことに反応した。

米財務省が24日実施した5年債入札(発行額420億ドル)の 結果によると、最高落札利回りは2.395%で、入札前取引での

2.391%を上回った。入札直前の市場予想は2.389%だった。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利責任 者、ブライアン・エドモンズ氏は「最高落札利回りが入札前取引の 利回りを上回ると、すべての年限が圧迫される」と指摘。「誰もが 非常に好調な入札になると考えていた」と続けた。

2年債と10年債の利回り格差は2.83ポイントに縮小。18日 には一時、過去最大の2.94ポイントとなった。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時1分現在、既発5年債利回りは前日比3ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し2.37%。一時2b p下げる場面もあった。10年債利回りは2bp上げて3.70%。30 年債利回りは2bp上昇の4.65%。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は下落。景気回復の足踏みでインフレ ヘッジとしての金の魅力が弱まるとの観測が背景。

米商務省が発表した1月の米新築一戸建て住宅販売は市場の予 想外に減少し、過去最低となった。また、23日に発表された2月の 米消費者信頼感指数は10カ月ぶり低水準だった。商品19銘柄で構 成するロイター・ジェフリーズCRB指数は年初から3.9%下落。 2009年には23%上昇していた。

ソシエテ・ジェネラルの商品ストラテジスト、ジェスパー・デ ーンズボー氏(ロンドン在勤)は「金相場を動かす最大の要素はイ ンフレのヘッジだ」と指摘。「経済成長が懸念されれば、インフレ に関する懸念は弱まる」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場4月限は前日比6ドル(0.5%)安の1オンス=1097.20ドル で取引を終了。一時は1090.20ドルと、中心限月としては12日以来 の安値まで売られた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。上げ幅は1ドルを超えた。バー ナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が買いを誘った。 同議長は米景気回復が「初期的な」段階にあり、消費者や企業の需 要を喚起するためには、低金利を維持する必要があるとの見解を示 した。

原油は一時1.6%上昇。バーナンキ議長は下院金融委員会での 半期金融政策報告で、「持続的回復は、民間部門における財とサー ビスの最終需要の継続的な伸びに依存する」と述べた。米エネルギ ー省エネルギー情報局(EIA)が発表した2月19日終了週の原 油在庫は3億3750万バレルと、前週から303万バレル増加。昨年 11月以来の高水準となった。

エネルギー・コンサルタント会社、プレステージ・エコノミク ス(テキサス州)のジェイソン・シェンカー社長は「週間在庫統計 の数字は経済成長が焦点だと強調しているにもかかわらず、原油は 上昇し続けている」と指摘。「米国および世界の現在の経済成長と 中期的な成長見通しが最も重要だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物4月限は前 日比1.14ドル(1.45%)高の1バレル=80.00ドルで終了。一時は

80.13ドルまで上げた。年初からの上昇率は0.8%。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Akiko Nishimae 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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