米国債:2年と10年の利回り格差が縮小-5年債入札で

米国債市場では、2年債と10 年 債の利回り格差が2日連続で縮小。バーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長が低金利維持の必要性を示したほか、5年債入札 での最高落札利回りが予想を上回ったことに反応した。

米財務省が24日実施した5年債入札(発行額420億ドル)の 結果によると、最高落札利回りは2.395%で、入札前取引での利回 りを0.004ポイント上回った。入札直前の市場予想は2.389%だ った。

キャンター・フィッツジェラルド(ニューヨーク)の金利責任 者、ブライアン・エドモンズ氏は「最高落札利回りが入札前取引の 利回りを上回ると、すべての年限が圧迫される」と指摘。「誰もが 非常に好調な入札になると考えていた」と続けた。

2年債と10年債の利回り格差は2.83ポイントに縮小。18日 には一時、過去最大の2.94ポイントとなった。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時25分現在、既発5年債利回りは前日比1ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01ポイント)上昇し2.35%。10年債 利回りはほぼ変わらずの3.69%。

「足踏み」

ロイヤル・バンク・オブ・カナダの米国債トレーディング責任 者、トーマス・トゥッチ氏は「5年債入札がやや低調だったことを 受けて市場は足踏みをし、7年債入札に備え始めている」と述べた。

米財務省は25日に7年債(発行額320億ドル)の入札を実施 する。

この日の5年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率 は2.75倍となった。前回1月27日の入札では2.80倍、過去10 回の入札での平均は2.48倍だった。

間接入札者の落札比率は40.3%。1月の入札では53%だった。 直接入札者の落札比率は12.8%、1月は7.4%だった。

バーナンキ議長の証言

バーナンキFRB議長は下院金融委員会での半期金融政策報 告で、「連邦公開市場委員会(FOMC)は低レベルでの資源活用 やインフレ抑制トレンド、安定したインフレ期待を含む経済状況が 長期にわたって、フェデラルファンド(FF)金利の異例な低水準 を正当化する可能性が高いと引き続き想定している」と述べた。

さらに、労働市場のたるみや低インフレを背景にFOMCがF F金利誘導目標を「長期にわたり」低水準を維持するだろうとの見 通しを示した上で、「ある時点では」金融引き締め策を開始する必 要があると語った。

バンガード・グループ(ペンシルベニア州バレーフォージ)で 650億ドルの米国債運用を手掛けるデービッド・グロック氏は、「F RBは2011年まで利上げしないだろう」とした上で、「これは経 済情勢の変化にもよる。バーナンキ議長の発言は、金融当局が政策 の現状維持を続けるほか、経済情勢は脆弱(ぜいじゃく)だという ことをあらためて示した」と指摘した。

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