ギリシャ救済:ドイツが陥るジレンマ、最高格付けと輸出の板挟み

【記者:Paul Dobson】

2月23日(ブルームバーグ):ギリシャの財政危機を救済するため の支援に同意するかどうかいかんで、ドイツは自国の最上級格付けを 危険にさらすか、あるいは輸出を犠牲にするかどちらかの選択を迫ら れることになりそうだ。シュローダーのジェイミー・スタタード氏は こう警告する。

ロンドンに拠点を置くシュローダーで欧州の債券担当責任者を務 めるスタタード氏は、欧州連合(EU)で経済規模が最も大きいドイ ツからギリシャに資金が移転すれば、ドイツの格付けが損なわれかね ないと指摘。逆に支援を拒否すれば、ギリシャのほか、アイルランド とイタリア、ポルトガル、スペイン各国の経済が悪影響を被り、それ らの市場へのドイツの輸出力が打撃を受けると予想する。

シュローダーで250億ドル相当の資産の管理・運用に携わるスタ タード氏は「いちかばちかギリシャを放っておけば、ドイツは信用力 を維持できるだろうが、ドイツの輸出市場である南欧全域に悪影響が 及ぶだろう」と話す。

ドイツ連邦統計庁のデータを基にブルームバーグが試算したとこ ろでは、2009年1-10月のギリシャなど南欧5カ国へのドイツの輸出 額は820億ユーロ(約10兆円)に上り、輸出全体の12%、欧州向け の17%を占めている。

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