ギリシャ問題、大西洋越えて拡大の可能性は後退ーCDSが示唆

クレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)市場の動向は、ギリシャなど欧州各国の財政問題の影響 が大西洋を越えて米社債市場にまで及ぶ可能性が後退したことを示 唆している。

欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領がユーロ圏の金融安定 を支えると表明したのは2月11日。その前日の10日以来、米国の 社債のCDSスプレッドは7.3%低下した。欧州では2.1%低下。E Uの支援表明までの5週間には、米欧の社債保証コストはほぼ連動し ていた。CMAデータビジョンによれば、この間の米社債CDSスプ レッドは34%上昇し、欧州は35%上昇だった。

CDSのこのところの動きは、欧州首脳らがギリシャを支え、同 問題が世界経済に悪影響を及ぼすのを回避するとの観測を示唆して いる。北米企業の社債保証コストの指標であるマークイットCDX北 米投資適格指数は欧州企業の同様の指標、マークイットiTraxx 欧州指数に2006年以来で最も近いところまで低下してきた。

シティグループのニューヨーク在勤クレジットストラテジスト、 ミハイル・フォー氏は、欧州首脳らの支持表明によって、ギリシャ問 題の影響が「米国側に波及するリスクが低下した」と指摘。一方、「大 西洋の向こう側にはまだ問題が山積している」と付け加えた。

国債15銘柄のCDSスプレッドで構成するマークイットiTr axx・SovX・西欧指数は昨年9月の取引開始以来ほぼ2倍にな った。CMAによれば、同年9月29日以来で約42ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)上昇し92.6bpとなっている。

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