ファイアストン後の法律機能せず、トヨタのリコール問題-元監察官

トヨタ自動車のリコール(無料 の回収・修理)問題は、ファイアストン製タイヤを装着した米フォ ード・モーターのスポーツ型多目的車(SUV)「エクスプローラー」 で10年前に多発した死傷事故を受け成立した法律が機能していな いことを示している-。米運輸省の元監察官ケン・ミード氏が、こ のように指摘した。

23日に始まったトヨタ車問題の公聴会は、自動車の不具合を対 象に米議会が開催するものとしては、ファイアストン製の欠陥タイ ヤが原因とされ、死者200人余りを出したエクスプローラー横転事 故以来最大。2000年11月に成立した法律に基づき、メーカーへの 苦情や保証要求、死者数などを管理するデータベースが創設され、 欠陥をいち早く突き止める仕組みがつくられたはずだった。

1997-2006年に監察官を務め、現在は米法律事務所ベーカ ー・ボッツに所属するミード氏は、「ファイアストン関連事故後の 2000年と01年と同様の問題の幾つかが今も存在している」と指摘。 「法律が成立し、数百万ドルを投じてシステムがつくられたことを 考えると、なぜ今回の問題を見過ごしたのかと思う」と述べた。

米運輸省の道路交通安全局(NHTSA)の元当局者、アラン・ カム氏はインタビューで「私見では、NHTSAは人員が極めて不 足し、仕事も膨大だ」と述べ、安全性に関する調査を行う上で資金 面と人員体制に問題があるとの認識を示した。

運輸省のオリビア・アレア報道官によれば、NHTSAは自動 車の不具合に関する調査を年間約100件、新規に開始している。

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