昭シェル株急落し8年ぶり安値、今期大幅減配へ-格下げも

石油元売り大手、昭和シェル石油 の株価が急落。同社は23日、先行投資の負担から今期(2010年12月 期)の配当予想を18円とし、前期実績から半減させる意向を示した。 配当利回り株としての妙味が低下し、失望売りが先行している。UBS 証券は投資判断を2段階引き下げた。

株価は前日比10.5%安の625円まで下落し、02年1月16日以来の 低水準に落ち込んだ。日中下落率は08年10月16日の11.8%以来、1 年4か月ぶり。

会社側の発表によると、今期は成長戦略の柱である太陽電池事業へ の大型投資を実行する予定。ビジネスモデルを構造的に変え、高い経営 効率を実現するという。このため18円配に決めた。国内精製設備の合 理化から、連結純損益は10億円の黒字(前期は576億円の赤字)の見 通し。

UBS証券の伊藤敏憲アナリストは23日付リポートで、「石油精 製・販売事業における競争優位性、太陽電池事業の成長ポテンシャルの 高さなどは評価できる」としながらも、株価に強い影響を及ぼす配当予 想の引き下げなどによって「投資指標面での割安感がなくなった」と指 摘。目標株価を950円から600円、投資判断を「買い」から「売り」に それぞれ引き下げた。

配当は10年ぶりの低水準に

同社は06年12月期から前期(09年12月期)までの4年間、年間 配当36円を維持してきた。今期の配当予想額は2000年12月期(15円) 以来、10年ぶりの低さだ。

みずほインベスターズ証券の河内宏文アナリストは「昭和シェルに 限らず、日本の石油元売り会社は国内需要の低迷などでもはや成長産業 ではない」としたうえで、「株主や投資家が期待するのは、キャッシュ を潤沢にして配当を受け取ること」と述べた。配当利回りが期待される 中で減配方針が示されたことから、株価の下げ幅が大きくなっている。

--取材協力:中山理夫 Editors: Makiko Asai, Tetsuzo Ushiroyama

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